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三菱電機 火力発電プラント計装制御システム“MELSEP5”

コントロ−ラ

コントローラは、プラントの自動制御及び、現場との入出力処理を行います。入出力バスを介して、プロセス入出力装置と接続しており、光通信でのリモート入出力装置にも対応可能です。制御コントローラの信頼性を保つため、CPU、電源、IOバスの2重化が可能です。また、最新のIT技術との融合による高性能化とコンパクト化を実現しました。

高信頼化

3R(リトライ、リカバリ、リブート)により、ノイズ等の一過性異常を回避し、プラント制御の安定動作、高稼働率を実現しました。また、ユニバーサルデザインによる視認性向上、トレース機能の強化により、障害解析時間の短縮を実現しました。さらに、既存ソフトウェア資産の活用による品質確保を図ります。

■ リトライ・リカバリ機能
ECC機能付き※メモリの採用するとともに、データ反転検出機能とデータリカバリ機能により、メモリ、バス、ネットワークで発生した一過性異常に対して、リトライ・リカバリを行い、MTBF(平均故障間隔)の長期化を図ります。
※ Error Check and Correct の略称。誤り検出訂正
■ 自動リブート機能(オプション)
リトライ・リカバリ処理で救えない異常(リトライオーバ、リトライ不可である例外等)について、コントローラ片系全体の自動リブート機能を搭載し、MTTR(平均修復時間)の短縮を図っています。本機能はオプション機能です。(デフォルト設定は自動リブート機能なし)
■ エラートレース機能
SDカードにエラー情報を格納することで、容易にエラー情報を収集可能。これにより、SDカードを取り出すことで、エラー情報を収集できる。

ユニバーサルデザインによる視認性向上

CPUカード、I/FカードでLED名称、配置を共通化し、LED配置部は黒地とすることで、視認性を向上しています。PIOユニットについても同様に、前面パネルにUDフォントを採用し、PIO種別毎に頭文字を大きくし、背景色を変えることで、視認性を向上しています。