管制局 地上ネットワークシステム

衛星追跡管制用 地上ネットワークシステム

可搬型地上局設備

本システムは、追跡範囲の拡大を図り、また同時に従来のシステムに比べ省力化、低運用コストを実現する新時代の衛星追跡管制システムです。当社は宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構)殿より開発メーカーに選定され鋭意開発を行っております。WAN(Wide Area Network)によって国内、海外の可搬局をそれぞれ接続、独自のグローバルネットワークを構築します。また各地上局は自動運用を行い、無人運用を実現します。

概要

  • 運用開始時期:平成14年度
  • 設置場所:国内(筑波、勝浦、増田、沖縄)
    海外(キルナ、マスパロマス、サンチャゴ、ミンゲニュー)
  • 帯域:S帯
  • 10mの3軸アンテナ装置
  • CCSDS勧告への準拠による新データ方式
  • COTS(Commercial-off-the shelf)の採用による開発コストの低減

当社開発担当

  • アンテナ設備
  • 送受信設備
  • ベースハンド設備
  • 校正設備
  • 地上局管制設備
  • 時刻設備
  • ネットワーク通信設備
  • 遠隔管制設備

地上配置図

ロケット追跡管制用 地上ネットワークシステム

宇宙開発事業団(現 JAXA)向け
種子島宇宙センター可搬型レーダー(竹崎)

本システムは打ち上げられたロケットまでの距離と方位をリアルタイムに計測する精測レーダとロケットの状態をモニターし(テレメータ)、指令(コマンド)を出すテレメータコマンドシステムから成り、信頼性の高い追尾システム実現します。
当社の精測レーダは距離、方位を極めて精度よく計測する事ができ又可搬性も兼ね備えた高度なシステムです。又テレメータコマンドシステムは送・受信及び技術テレメータ用の数種類の周波数に1台のアンテナで対応が可能です。

設置場所

  • レーダ:種子島(竹崎、野木、宇宙が丘)、小笠原
  • テレメータコマンド:種子島(中之山、増田)、小笠原