人工衛星 地球観測衛星

いぶき2号(GOSAT-2)

「いぶき2号」は、欧米に先駆けて打上げられた世界初の温室効果ガス観測専用の衛星「いぶき」(GOSAT:2009年1月打上げ)の後継衛星です。三菱電機は、「いぶき」において担当した衛星システムの開発・製造に加え、高性能な観測センサーの開発・製造、地上設備の構築、打上げ後の衛星の管制運用をトータルで担当しています。

納入先 宇宙航空研究開発機構
打上げ時期 2018年10月29日
打上げロケット H-IIA
打上げ場所 種子島宇宙センター
軌道 太陽同期軌道
質量 約1,700kg
電力 5.0 KW
設計寿命 5年
当社担当 プライムコントラクター

※「いぶき2号」は、「いぶき」同様、環境省(MOE)・宇宙航空研究開発機構(JAXA)・国立環境研究所(NIES)が共同して開発します。

高性能な観測センサーにより、温室効果ガスの濃度分布測定精度向上に貢献

世界の温室効果ガス計測の基準となる実用測定精度の確立を目指し、観測センサーの高性能化を実現します。
さらに、有効データが取得できない雲を避け、自律して雲の無い領域を指向・観測するインテリジェントポインティング機能を新たに搭載し、飛躍的な有効観測データ数の向上に貢献します。

観測対象に一酸化炭素を追加、さらにPM2.5などの監視にも活用

温室効果ガス観測センサーに新たな観測波長域を追加したことにより、「いぶき」の観測対象(二酸化炭素・メタン・酸素・水蒸気)に加えて、一酸化炭素も観測します。さらに、雲・エアロソルセンサーへの観測波長域追加により、微小粒子状物質(ブラックカーボン、PM2.5等)を推計し、大気汚染監視に貢献していきます。

トータルシステムの提供により、データ品質向上に貢献

衛星システム・観測センサーの開発・製造のほかに、衛星データの処理等を含めた地上設備の構築、打上げ後の衛星の管制運用もトータルで担当することで、トータル観測システムとしてデータ品質の維持・向上に貢献します。

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