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人工衛星SATELLITE

温室効果ガス・水循環観測技術衛星
(GOSAT-GW)

GOSATは、これまで「いぶき(GOSAT)」、「いぶき2号(GOSAT-2)」の2機の人工衛星が開発され、温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW※1)はその3機目にあたります。GOSAT-GWは、温室効果ガス排出量の推定精度向上による気候変動・地球温暖化に対する防災対策への貢献などが期待されています。また、水・エネルギー循環による気候システムの解明に役立てるとともに、気候変動モニタリングの一角を担うことが期待されています。

※1 Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle

納入先
宇宙航空研究開発機構
打ち上げ時期
2024年度(予定)
打ち上げロケット
H-IIA
打ち上げ場所
種子島宇宙センター
軌道
太陽同期準回帰軌道
質量
約2.6t
設計寿命
7年
当社担当
プライムコントラクター

広範囲・高精度の観測により、温室効果ガス排出量の推定精度向上に貢献

新開発の「温室効果ガス観測センサ3型(TANSO-3※2)」を搭載し、地球上の温室効果ガス(二酸化炭素、メタン)を広範囲・高精度に観測することで、温室効果ガス排出量の推定精度向上に貢献します。
「広域観測モード」:地球全体を切れ目なく面的に観測できるため、GOSAT-2でスポット的に観測していた方式と比較して観測可能な地点数が増加します。
「精密観測モード」:空間分解能※3がGOSAT-2に比べて約3倍に向上し、各地域の温室効果ガス濃度分布をより詳細に観測します。

※2 Total Anthropogenic and Natural emissions mapping SpectrOmeter-3

※3 近い距離にある2つの観測対象を別のものとして区別できる最小の距離

地球上の水の物理量の高精度観測により、水循環変動監視や気象観測の精度を向上

新開発の「高性能マイクロ波放射計3(AMSR-3※4)」を搭載し、地表・海面や大気中の水の物理量を高精度に観測します。
・高性能マイクロ波放射計2よりも観測が可能な周波数帯を増やすことで、より多くの水の物理量観測が可能となり、降水量や水蒸気量、海氷観測、海面水温などの観測精度が向上します。
・高精度な観測データにより、世界各国の気象機関における台風や集中豪雨などの予測精度向上に貢献するとともに、気候変動に伴う水循環変動把握により、社会生活への影響予測や対策立案に貢献します。

※4 Advances Microwave Scanning Radiometer-3

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