Ver 2.30

■目次
■ご利用にあたっての注意事項 ▲TOP
  1. 本ツールのご使用に際して
    • 本ツール情報の著作権は、三菱電機株式会社に帰属します。
    • 本ツールを権利者の許可無く複製・転写したり、販売することを禁止します。
    • 弊社は、本ツールの使用に伴う損害に対して、一切の責任を負わないものとします。
    • 本ツールの仕様および掲載データは、お断りなしに変更することがあります。
    • 本ツールは、すべての状況下において動作を保証しているわけではありません。
■概要 ▲TOP
  • このツールは 張力検出器の選定を、ユーザの選定条件(入力/選択) によって行い、ゼロ点荷重割合、張力による荷重割合、総合荷重割合、最大ヒンジ荷重割合と距離比により、使用の可否判定を行うものです。
  • トップページから「自動選定」、「手動選定」、「使用可能範囲計算」のいずれかのメニューを選択し、選定条件を入力/選択することで選定結果を表示します。
  • また、選定結果の「印刷」、「選定条件の再利用」、「選定条件と結果のコピー&ペースト」を行うことができます。

    • 自動選定
      検出器を指定せずに、入力条件から使用可能な検出器とヒンジ位置と各荷重を一覧表示します。
      一覧表示から機種指定することで、詳細を表示します。

    • 手動選定
      指定した 張力検出器と入力条件から各荷重を算出し、使用の可否を判定表示します。

    • 使用可能範囲計算
      指定した 張力検出器と、入力条件から検出器の取付角度の使用可能範囲をグラフ表示します。
      グラフ値から選択した荷重割合により検出器を選定し、詳細表示します。

    御使用になる前に必ず、「張力検出器に関する諸注意」をご覧ください。
■動作環境 ▲TOP
本ツールは以下の環境で動作します。
CPU Pentium以上を推奨
OS 日本語 Windows®10
メモリ 使用するOSが推奨するメモリ容量以上を搭載してください。
ハードディスク プラグインソフトをインストールする場合は、124MB以上の空き容量が必要になります。
ディスプレイ 800×600ドット以上、High Color 16ビット以上を推奨
ブラウザ このツールは、Microsoft Edge で ご覧いただくことを前提に製作されています。
また、JavaScript が動作することが必要です。

■使い方 ▲TOP
必ずトップページから選定方法を選択して使用してください。
また、動作環境をご確認のうえブラウザやプラグインを正しく設定されてから使用してください。
  1. 選定条件
    張力検出器のタイプ別ピローブロック諸寸法
    ピローブロックのタイプ別の諸寸法
  2. 材料角の計算
  3. 選定結果
  4. 選定結果の印刷
  5. 選定条件と結果の保存と再利用
  6. 選定条件と結果のコピー

  1. 選定条件
    各選定機能に則った条件 Step 1 ~3 を入力/選定し、Step 4「選定」ボタンを押してください。

    項目名 説明 設定範囲 単位 自動選定 手動選定 使用可能
    範囲計算
    保存データ読込み 保存された前回選定条件(テキストデータ)を選択して読み込みます。 --- ---
    Step 1 検出器の設定
    防爆 防爆機能の有無をチェックします。
     ・チェックあり:防爆機能付き機種を選定します。
     ・チェックなし:防爆機能ではない機種を選定します。
    --- --- --- ---
    検出器形名 検出器形名をリストから選択します。 --- --- ---
    検出器の設置方法 検出器の設置方法を 両端 or 1台(据置 LX-TD形のみ) から選択します。 --- ---
    Step 2 取付姿勢と入出力角の設定
    使用最大張力 検出器にかかる最大張力を入力します。 0~9999 N
    検出ロール質量 検出ロールの質量を入力します。 0.0~999.9 Kg
    ヒンジ位置 ヒンジ位置を A or B から選択します。(据置 LX-TD形のみ) --- --- ---
    検出器取付角度 検出器の取付角度を入力します。(初期値は0度です。) 0~360 deg
    入側材料角度 材料の入力角度を入力します。(初期値は240度です。)
    ※不明の場合は、材料角計算機能で算出してください。
    0~360 deg
    出側材料角度 材料の出力角度を入力します。(初期値は300度です。)
    ※不明の場合は、材料角計算機能で算出してください。
    0~360 deg
    Step 3 ピローブロックの設定 (据置 LX-TD形のみ)
    ピローブロックの型式 ピローブロック(検出ロールの軸受け)の型式をリストから選択します。 --- ---
    ピローブロックの
    センタハイト
    ピローブロックの軸受け高さを入力します。 0.0~999.9 mm
    アタッチメント
    等の厚み
    アタッチメント(オプションプレート)等の厚みを入力します。
    オプションプレートLX-030PLTおよびLX-100PLTが使用可能な場合は、ダイアログが出ますので、使用する場合は「はい」ボタンを押して下さい。「いいえ」ボタンを押すと、自分で「アタッチメント等の厚み」を入力することができます。
    0.0~999.9 mm
    合計のセンタハイト ピローブロックのセンタハイトとアタッチメント等の厚みの合計値が自動計算されます。(ユーザ入力不可) --- mm


    張力検出器のタイプ別ピローブロック諸寸法
    検出器形名 対応ピローブロック 対応オプションプレート
    UCP201 UCP202 UCP203 UCP204 UCP205 UCP206 LX-030PLT LX-100PLT
    LX-005TD × ×
    LX-015TD × ×
    LX-030TD × ×
    LX-050TD × ×
    LX-100TD ×
    LX-200TD ×

    ○:対応可  ×:対応不可  △:オプションプレート等が必要
    -928 防爆タイプは標準品に準ずる。


    ピローブロックのタイプ別の諸寸法
    ピローブロック形名 軸径(mm) センタハイ(mm)ト 取付ピッチ(mm) 高さ(mm) 長さ(mm)
    UCP201 12 30.2 95 62 127
    UCP202 15 30.2 95 62 127
    UCP203 17 30.2 95 62 127
    UCP204 20 33.3 95 65 127
    UCP205 25 36.5 105 70 140
    UCP206 30 42.9 121 83 165


  2. 材料角の計算 (自動選定、手動選定、使用可能範囲計算 共通)
    選定条件 Step 2 入側材料角度、出側材料角度が不明の場合はこの機能を使って値を算出してください。
    Step 1 ~3 の条件を入力/選定し、Step 4「選定」ボタンを押してください。

    項目 説明 設定範囲 単位
    前回データ表示 前回データを保存し、読み込んだ場合データを表示します。 --- ---
    Step 1 ロール位置と角度
    ロール位置と角度 検出器を LX としたときの入出力角のガイドロールの位置を、 A~D から選択します。
    通し位置候補 の線(薄いピンク色)の中から材料の通し位置を入力側・出力側とも選択してください。
    選択されると入力側は青色、出力側は赤色の線で表示されます。
    ロール位置を変更する場合はクリアボタンを押してください。
    --- ---
    クリア ロール位置と角度の選択をクリアします。 --- ---
    Step 2 材料の入力角
    L1 検出器(LX)の中心から、入力角のガイドロール(A~D)の位置の中心までの水平方向の距離を入力します。 0.0~9999.9 mm
    L2 検出器(LX)の中心から、入力角のガイドロール(A~D)の位置の中心までの鉛直方向の距離を入力します。 0.0~9999.9 mm
    D1 検出ロール(LX)の直径を入力します。 0.1~999.9 mm
    D2 対象となるロール(A~D)の直径を入力します。 0.1~999.9 mm
    Step 3 材料の出力角
    L1 検出器(LX)の中心から、入力角のガイドロール(A~D)の位置の中心までの水平方向の距離を入力します。 0.0~9999.9 mm
    L2 検出器(LX)の中心から、入力角のガイドロール(A~D)の位置の中心までの鉛直方向の距離を入力します。 0.0~9999.9 mm
    D2 対象となるロール(A~D)の直径を入力します。 0.1~999.9 mm
    Step 4 計算
    計算 入力/選択条件から入側材料角、出側材料角の角度を計算します。 --- ---
    転送 親ウィンドウに計算結果を転送します。 --- ---
    全クリア 入力/選択内容をすべてクリアします。 --- ---
    閉じる 材料角の計算ウィンドウを閉じます。 --- ---
    入側材料角 入側材料角の結果を表示します。 0~360 deg
    出側材料角 出側材料角の結果を表示します。 0~360 deg


  3. 選定結果
    選定条件の入力/選択内容から選定結果を算出し、別ウィンドウで開きます。

    自動選定
    項目名 説明 設定範囲 単位
    選定一覧
    選定順位 判定がOKの張力検出器の機種を上位から、表示します。
    判定がエラーの場合は、NGが表示されます。
    据置LX-TD形:1~12
    フランジLX7-FN形:1~4
    ---
    選定機種 張力検出器の機種名が表示されます。
    機種名を選択(クリック)するとページ下部にその選定結果詳細が表示されます。
    --- ---
    ヒンジ位置 ヒンジ位置を表示します。 --- ---
    ゼロ点荷重割合 ゼロ点荷重割合を表示します。 -999.9~999.99
    張力荷重割合 張力荷重割合を表示します。 -999.9~999.99
    総合荷重割合 総合荷重割合を表示します。 -999.9~999.99
    選定結果
    手動選定の選定結果と同一内容です。手動選定の選定結果をご覧ください。

    手動選定
    項目名 説明 設定範囲 単位
    選定結果
    ユーザ名 必要であればこの欄に直接入力してください。 0~20 文字
    タイトル 必要であればこの欄に直接入力してください。 0~20 文字
    判定 判定を表示します。
    エラーの場合は、エラー内容が表示されます。
    --- ---
    検討条件 使用検出器 選定条件で設定した使用する検出器を表示します。 --- ---
    検出器支持方式 選定条件で設定した検出器支持方式を表示します。 --- ---
    ピローブロックの
    センターハイト
    選定条件で設定したピローブロックのセンターハイトを表示します。
    (据置 LX-TD形のみ)
    0.0~999.9 mm
    アタッチメントの厚み 選定条件で設定したアタッチメントの厚みを表示します。
    (据置 LX-TD形のみ)
    0.0~999.9 mm
    使用最大張力 選定条件で設定した検出器にかかる最大張力を表示します。 0~9999 N
    検出ロール質量 選定条件で設定した検出ロールの質量を表示します。 0.0~999.9 Kg
    検出器取付角度 選定条件で設定した検出器の取付角度を表示します。 0~360 deg
    入側材料角度 選定条件で設定した入側材料の角度を表示します。 0~360 deg
    出側材料角度 選定条件で設定した出側材料の角度を表示します。 0~360 deg
    検討結果 ゼロ点荷重 検出ローラの重力による検出方向の荷重。 0.00~9999.99 N
    検出ローラの重力による検出方向の荷重割合。 -999.9~999.99 (%)
    張力による荷重 張力による検出方向の荷重。 0.00~9999.99 N
    張力による検出方向の荷重割合。 -999.9~999.99 (%)
    総合荷重 検出ローラと張力による検出方向の荷重。 0.00~9999.99 N
    検出ローラと張力による検出方向の荷重割合。 -999.9~999.99 (%)
    最大ヒンジ荷重 総合荷重のヒンジ方向の荷重。 0.00~9999.99 N
    総合荷重のヒンジ方向の荷重割合。 -999.9~999.99 (%)
    取付姿勢図 選定条件で設定した検出器、入側・出側材料角度を図で表示します。  --- ---
    データ保存 選定条件と材料角度の計算条件を保存します。
    次回選定時に「保存データ読込み」することで再利用できます。
    --- ---
    データコピー 選定条件と選定結果を画面下に表示します。
    テキストをマウスで選択し、コピー&ペーストしてご利用ください。
    --- ---
    印刷 選定結果を印刷します。 --- ---

    使用可能範囲計算
    項目名 説明 設定範囲 単位
    使用可能範囲
    線グラフ 選定条件で設定した値を元に、検出器の取付角度(0~360度)に対する「ゼロ点荷重割合」「張力荷重割合」「総合荷重割合」を線グラフで表示します。

     色:ゼロ点荷重割合(%)。
     色:張力荷重割合(%)。
     色:総合荷重割合(%)。
    0~360 deg
    -999.9~999.99
    円グラフ 選定条件で設定した値を元に、検出器の取付角度に対する使用可能範囲を0~360の間で色分け表示します。
    スライダ()をマウスで回転(ドラッグ)させると、指定した取付角度の各荷重を表示します。

     色:推奨する取付角度範囲。
     色:注意が必要な取付角度範囲。
     色:使用できない取付角度範囲。
    0~360 deg
    選定結果表示 「選定結果表示」ボタンを押すと、ページ下部に指定した取付角度の選定結果詳細が表示されます。 --- ---
    選定結果
    手動選定の選定結果と同一内容です。手動選定の選定結果をご覧ください。


  4. 選定結果の印刷 (自動選定、手動選定、使用可能範囲計算 共通)
    • 「印刷」ボタンを押すと選定結果のみ印刷できます。
      必要であれば「ユーザ名」、「タイトル」を入力欄に直接入力してください。


  5. 選定条件と結果の保存と再利用 (自動選定、手動選定、使用可能範囲計算 共通)
    • 選定条件(「材料角の計算」含む)を保存し、次回選定に利用することができます。
      必要であれば「ユーザ名」、「タイトル」を入力欄に直接入力してください。
    • 保存方法
      1. 選定結果画面を表示し、「データ保存」ボタンを押します。
      2. 確認メッセージがでたら「OK」を押します。
      3. Javaアプレットの初回立ち上がり時のみ、セキュリティ関連の確認メッセージがでますが「はい」を押してください。
      4. 「ファイル保存」ダイアログが表示されるので、保存先を設定し「ファイル名」をつけて「保存」ボタンを押してください。
        ※拡張子は「.txt」をつけてください。

    • 保存データ読込み方法
      1. 選定条件画面を表示し、保存データ読込み「確定」ボタンを押します。
      2. Javaアプレットの初回立ち上がり時のみ、セキュリティ関連の確認メッセージがでますが「はい」を押してください。
      3. 読み込むテキストデータを選択し、「開く」ボタンを押すと前回選定条件が表示されます。

  6. 選定条件と結果のコピー (自動選定、手動選定、使用可能範囲計算 共通)
    • 選定条件と結果をコピー&ペーストすることができます。
      必要であれば「ユーザ名」、「タイトル」を入力欄に直接入力してください。
    • コピー&ペースト方法
      1. 選定結果画面を表示し、「データコピー」ボタンを押すと別ウィンドウが開き、選定条件と結果が表示されます。
      2. 必要な部分をマウスで選択後、画面上でマウスを右クリックし「コピー」を選択します。
      3. メールやテキストエディタを開き、コピーした内容を貼り付けます。
      4. 「閉じる」ボタンを押すとウィンドウを閉じます。

■張力検出器に関する諸注意 ▲TOP

  • 選定上の注意点
    1. 計算結果として出力される「張力による荷重割合」は、張力精度を保つためにできるだけ大きい方が良く、35%以上を推奨します。
      「張力による荷重割合」を35%以上取れない場合は、最低20%(防爆は25%)を確保して下さい。
    2. 高速機の場合、検出器の定格荷重に比較しローラ荷重をできるだけ小さくして下さい。また、据置 LX-TD形の場合、ピローブロックのセンタハイトを低く、かつピローブロックを取付けるためのアタッチメントの厚みを低くして下さい。
    3. 一般の機械の場合、ローラ荷重割合は、-80%~80%以内として下さい。
    4. 張力精度を確保するため、距離比(張力の合力が支点方向へ向く割合)は67%以上を推奨します。
    5. ヒンジ荷重割合(「ローラ荷重によるヒンジ荷重」および「最大ヒンジ荷重」)は、張力検出器の定格荷重範囲内として下さい。

  • 機械設計上および取付けの注意点
    本製品は精密な加工・組立技術による高感度検出器ですので、組付けおよび運転には注意が必要です。
    1. 張力検出用のアンバランスやセンサー取付面の不平行等の機械加工誤差、温度変化によるローラの長さ変化等が張力として検出されないように、軸受けには必ず自動調心軸受けを用いて下さい。また、張力検出誤差をできるだけ小さくするために上記の機械加工誤差はできるだけ小さくして下さい。張力検出用ローラのアンバランスはJISB0905-1988のG1級を推奨します。
    2. 張力検出用ローラを両端で支える場合、検出器取付け面の高さを合わせて下さい。(部は張力検出誤差を少なくするため最小にして下さい。)
      高さを合わせるためにスペーサを用いる場合、スペーサは取付面の前面をカバーできる形状として下さい。


    3. 材料角度による張力の合力は、張力検出精度を保つためヒンジの位置に対して図に示す推奨合力範囲内に入るようにして下さい。


    4. 間違って検出器のボルトをゆるめると締め直しても特性は元どおりにはなりません。
    5. 検出器の取付けに際しては、大きな衝撃荷重や過大荷重が加わらないように、また切粉やネジ等の異物が入り込まないように注意して下さい。
      注意するべき取付け時の衝撃および過大荷重としては次のようなものがあります。
      1. 自動調心式軸受けを用いないで固定すると偏心、不平行がある時に異常な荷重が加わります。
      2. ローラ間の平行度を出すためにピローブロックやローラをハンマで直接叩いた時。
      3. 検出ローラに人や物が載った時。
      4. 検出ローラを取付けた後に機械を輸送し、輸送中の振動や衝撃が加わった時。
      5. 張力検出器を落下させたり、クッション材なしで輸送した時。
    6. 温度変化の大きな環境にて使用される場合、張力検出器精度に影響を与えないように張力検出用ローラの温度変化による長さの変化を吸収する機構として下さい。
    7. 低張力運転の場合、張力制御誤差を小さくするためメカロスはできるだけ小さくして下さい。
    8. 検出ローラの方持ち取付けはできません。
    9. 材料角度θ1、θ2が変化しないように張力検出器の前後にはガイドローラを設けて下さい。


    10. ローラ取付けに際しては、ローラ中心と張力検出器のセンタマーク(外形図参照)を持ち合わせて下さい。(据置 LX-TD形のみ)

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