実機検証を開始できたのは大会のわずか2週間前で、事前の検証が難しいことから、複数の方式を並行して開発していました。実機での評価を経て採用する方式を切り替え、大会前日まで調整を重ねました。こうした取り組みが実を結び、世界1位を獲得できたことを大変嬉しく思います。一方で、今回実現できなかった技術もあり、引き続き挑戦していきたいと考えています。
- トップ
- Products&Tech
- ヒューマノイドによる家具組立競技で世界1位を獲得
Products&Tech
ヒューマノイドによる家具組立競技で
世界1位を獲得
Collaboration
2026.10.30
フィジカルAIの実力を競う世界初のチャレンジ
2026年9月、米国ピッツバーグで開催されたロボティクス分野の国際会議「IROS 2026」において、ヒューマノイドロボットによる家具の自律組立を競う「Humanoid IKEA Assembly Challenge」が初めて開催されました。
三菱電機と米国研究所Mitsubishi Electric Research Laboratories(MERL)の合同チーム「MEL-Craft」は、本競技に出場し、最高得点を獲得しました。
家具の自律組立に挑戦
本競技では、各チームが共通のヒューマノイドロボットを用いて、IKEAの子ども用テーブル「UTTER」の組立に挑戦します。課題は、天板に4本の脚を取り付けることです。
ロボットには、部品を認識してつかみ、適切な位置に合わせて取り付けるまで、一連の動作を自律的に実行することが求められます。
人の介入なく作業を継続し、最高得点を獲得
ヒューマノイドが自律的に家具を組み立て、どの工程まで進めたかと所要時間を競う本競技。MEL-Craftチームは、制限時間の18分間、人による介入なく組立作業を実行し、参加チーム中最高得点を獲得しました。
競技では、到達した工程や所要時間などが評価され、人による補助は減点対象となります。ロボットが自律的に作業を進め、どこまで組立工程を実行できるかが評価されました。
今回の競技では、認識モジュールに加え、下半身の制御と、上半身の制御を担うVision-Language-Action(VLA)モデルを組み合わせたシステムを用いています。
VLAモデルは、視覚情報や言語情報をもとにロボットの動作を生成するAIモデルです。認識と制御を組み合わせ、ヒューマノイドによる家具の自律組立に取り組みました。
AXイノベーションセンター 研究開発部 鈴木さんコメント
製造現場の組立自動化に向けて
今回の競技で取り組んだ、部品の認識から把持、組み付けまでを自律的に行う技術は、フィジカルAIによる製造現場の組立自動化にもつながるものです。
三菱電機は、今回の競技で得られた知見を生かし、フィジカルAIの研究開発を推進していきます。
Recommendedおすすめの記事
日本発のAIスタートアップ Sakana AI株式会社へ出資
三菱電機は、次世代AI基盤モデルを開発する日本発のAIスタートアップ、Sakana AI株式会社(本社:東京都港区)へ出資しました。
国産汎用AI基盤モデルの研究開発を行うNoetraへ出資
三菱電機株式会社は、国産汎用AI基盤モデルの研究開発を行うNoetra株式会社(ノエトラ、本社:東京都 渋谷区、以下、Noetra)へ出資しました。