ダイバーシティの推進

基本的な考え方

三菱電機グループを取り巻く環境の変化がますます激しくなる中で、性別や年齢等にかかわらず従業員が最大限に能力を発揮し、活躍することは事業の発展にとって非常に重要です。また、少子高齢化が進行する日本国内では、従来以上に多様な人材の活用が必須となっています。以上の認識を踏まえ、三菱電機では以下のような施策を通じ、従業員の多様性を推進しています。

ダイバーシティ推進体制

2006年4月に、女性や育児をする社員の個人生活の充実とキャリア形成を目的として、人事部内に「CP-Plan推進センター」を設立しました。2021年4月には「ダイバーシティ推進室」と組織名を改称し、性別だけでなく年齢、国籍、障がいの有無、LGBTQや働き方等も含めた多様性を互いに尊重し、個人の能力を最大限に発揮していきいきと働ける職場を目指し、各種取組の強化を図っています。

女性活躍について

男女比率(三菱電機)
男女比率(三菱電機)

女性の個性と能力が十分に発揮できる社会の実現を目的に、国・地方自治体・一般事業主の女性活躍推進に関する責務を定めた「女性活躍推進法」が2016年に施行されました。三菱電機は、同法に基づく行動計画を策定し、以下の目標を定めています。現行の行動計画ではこれらの目標達成に向けて、若年層からの計画的な育成や、社内に対して各種両立支援制度の積極的な情報発信を実施する等の施策を策定しました。

女性活躍推進法に基づいた三菱電機の行動計画 (達成時期:2025年度)
取組項目 目標
女性管理職比率 2倍(2020年度比)
新卒採用に占める女性比率 1.2倍(2016-2020年度平均比)
男性の育児休業取得率 70%
※育児目的の特別休暇の取得者を含む

基本データ

女性社員数推移(総合職)(三菱電機)
女性社員数推移(総合職)(三菱電機)
女性管理職相当者数の推移(三菱電機)
女性管理職相当者数の推移(三菱電機)

女性の更なる活躍推進に向けた取組

若手女性社員向けのキャリアフォーラム

ワーク・ライフ・インテグレーションを意識し、前向きなキャリアビジョンを形成するための気づきの機会として、若手女性社員向けのキャリアフォーラムを開催しています。毎年約200名が参加し、社長自ら女性活躍推進の経営的意義を伝えるとともに、女性の社外取締役による自身のキャリアや働くということへの考えについての講話を実施、先輩社員の経験談やグループディスカッションを通じて、女性社員自身の自立的思考・行動の促進やネットワークづくりを支援しています。

本社でのフォーラムのほか、事業所単位の交流会なども随時開催しています。

管理職のマネジメント力強化

新任管理職研修において女性活躍推進に関する教育を織り込み、経営的意義、女性部下のマネジメントにおける留意点などを説明し、管理職の意識啓発やマネジメント力の強化に取り組んでいます。

「上司と部下 仕事と育児の両立支援ハンドブック」

「上司と部下 仕事と育児の両立支援ハンドブック」
「上司と部下 仕事と育児の両立支援ハンドブック」

育児休職者が円滑に職場復帰し、育児をしながら能力を最大限発揮できるよう、本人と上長の双方に向けてハンドブックを配布するとともに、復職前・復職後に定期的に上長面談の場を設けることをルール化しています。


「女性の活躍推進に向けた採用活動」
理解促進イベントの開催やPR媒体(ウェブサイト・リーフレットなど)の制作

三菱電機は女性活躍推進法に基づく行動計画において、新卒採用に占める女性比率の将来目標を定め、積極的に採用活動に取り組んでいます。

新卒採用に占める女性比率の推移(三菱電機)
2017年度
(実績)
2018年度
(実績)
2019年度
(実績)
2020年度
(実績)
2021年度
(見込)
全体 15.8% 17.5% 15.1% 18.8% 19.9%
事務系 30.1% 31.0% 31.5% 37.0% 38.0%
技術系 10.9% 13.1% 9.4% 13.4% 14.4%
  • 秋季入社及び4月入社

三菱電機主催のイベントでは、若手・ワーキングマザー・管理職など、様々な事業分野・職種で活躍する女性社員との交流会や、所内施設を紹介する見学ツアーを盛り込んだセミナーを実施しています。また、女性エンジニアの働く姿やキャリアを紹介するウェブサイトやリーフレットの制作などを通じて、三菱電機で働くイメージを持ってもらえるよう積極的に情報発信をしています。

その他、国内関係会社では女性社員を特集したウェブサイトを制作したり、三菱電機の海外拠点が主体となり世界最大級の人材交流イベント「Grace Hopper Celebration」にスポンサー企業として参画したりと、三菱電機グループとして女性活躍推進に積極的に取り組んでいます。


技術系職種を志望する女子学生向けリーフレット
技術系職種を志望する女子学生向けリーフレット
特集ウェブサイトトップページ
特集ウェブサイトトップページ

えるぼし(2段階)認定取得

厚生労働大臣認定「えるぼし(2段階)」

三菱電機は、女性の活躍推進に関する取組を推進する優良企業として、厚生労働大臣認定「えるぼし(2段階)」を取得しています。

グローバルな人材育成に関する考え方と取組

世界中の人材が活躍できるグローバル企業を目指して

三菱電機はグローバル企業として国内外に205社の連結子会社を有し、海外従業員は約53,000人とグループ全体の約36%を占めます。グループ全従業員が実力を最大限発揮し、かつ各自のキャリアプランを実現できるような企業体を目指し、人材配置・育成に取り組んでいます。

具体的には、海外の従業員に技術・技能・ノウハウを身に付けてもらうために、毎年10~20カ国から約100名の人材を各製作所(工場)へ招いて研修を行っています。各社へ戻った従業員は世界各地で三菱電機グループの強いものづくりを支えています。一方、日本でも毎年10~20人程度の外国人を継続的に採用しており、外国人の新入社員がいきいきと日本の職場で活躍できるように、職場の先輩日本人とペアで受講する異文化研修も継続的に行っています。また国内外共通の取組として、三菱電機の理念・価値観、歴史など、全世界の三菱電機グループ従業員が共有すべき企業理念教育の拡充にも取り組んでいます。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により日本への入国制限及び日本国内においても移動制限等があり、各種施策を中止としましたが、継続して人材のグローバル化を目指し取り組んでいきます。

海外関係会社従業員対象の育成プログラム

製作所(工場)での技術・技能系の研修による人材交流に加えて、海外関係会社から選抜された管理職(係長クラス~役員)が本社に集まり研修を実施しています。海外から日本に来て様々な研修に参加する中で、参加者自身の成長だけではなく、三菱電機グループとしての一体感の醸成、周囲への動機づけにもなっています。また、同時期に研修を受講した者同士のネットワークは国境を超えてグローバルに広がっています。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により日本への入国制限等があり、研修を中止としましたが、2021年度はオンラインを活用した新たな育成プログラムの構築に取り組みます。

海外から日本の研修への参加者数の推移(2011年~2020年)
2011 2012  →  2016 2017 2018 2019 2020 累計
MGEP 8名 5名 7名 新型コロナウイルス感染症の影響により中止 20名
GMW 13名 18名 23名 26名 29名 30名 208名
WKP 17名 44名 59名 91名 105名 407名
  • MGEP:Mitsubishi Electric Global Executive Program(年度によっては日本の選抜人材も1~2名参加)
  • GMW:Global Management Workshop
  • WKP:Workshop for Key Personnel

海外派遣型研修

グローバルに活躍しうる国内人材育成の一環として、三菱電機従業員を海外関係会社に派遣する海外OJT制度では、世界中に毎年100名近い規模を派遣しています。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により海外への入国制限等を踏まえ派遣を中止しましたが、2021年度は派遣先国地域の事情を精査の上、派遣再開に向けて取り組みます。

海外OJT制度の派遣者数推移(三菱電機)
海外OJT制度の派遣者数推移(三菱電機)

海外語学留学制度についても、英語圏、中国語圏、スペイン・ポルトガル語圏に以下の実績で派遣しています。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により海外への入国制限等を踏まえ派遣を中止しましたが、今後も継続してグローバル人材の育成に取り組みます。

海外語学研修の派遣者数(三菱電機)
2018年度 2019年度 2020年度
86名 95名 新型コロナウイルス感染症の影響により中止

個々人のキャリアプランの実現性を高めるためのサポート

三菱電機では、仕事と育児や介護等との両立に関し、これまで各種休暇制度や短時間勤務制度、再雇用制度などを導入し、両立を支援する制度整備を図ってきました。2020年度からは、昨今の個々人の家庭環境や就労価値観の多様化等を踏まえ、これまで以上に、自己のキャリアプランやライフプランを自律的に考え、実現するための支援策として「キャリアサポートプログラム」を導入しています。

「キャリアサポートプログラム」には、配偶者の海外転任への随伴、自己研鑽やボランティア活動を理由に休職ができる「キャリア支援休職制度」や、育児・介護及び持病等による治療のため転居が困難な社員に対して「最大3年間、転居を伴う異動を対象外とする制度」などがあります。

キャリアサポートプログラム(三菱電機)
キャリアサポートプログラム(三菱電機)

高齢者の多様な働き方を支援

三菱電機では2001年度から複線型人事諸制度を導入し、50歳以上の社員に様々な選択肢を提示することで多様な働き方を可能にしています。その内容は、退職後の第二の人生に対する支援金支給、あるいは2年間の有給の休職を認める「セカンドライフ支援」、最長65歳までの再雇用制度による雇用延長などです。

また、2021年4月からは最長70歳まで継続雇用を可能とする再雇用制度を導入しました。今後も豊富な経験やスキルを保有するシニア人材がいきいきと活躍できる環境を整備していきます。

さらに、毎年一回、50歳を迎える社員とその配偶者を対象に、各事業所で「ライフデザイン研修」を実施し、以降の人生設計、生活設計に対する関心を深めてもらうため、年金や退職金・社会保険・税金・趣味・健康などについて講義するとともに、グループディスカッションなどを行っています。

複線型人事諸制度(三菱電機)
複線型人事諸制度(三菱電機)

障がい者雇用の推進

三菱電機グループでは、サステナビリティやダイバーシティ推進の観点から、各社で障がい者の積極的な活用を図っており、障がい者が働きやすい職場環境の整備を目指し、バリアフリー化などの取組も進めています。

三菱電機では、2014年10月に主に知的障がい者の方に適した業務を社業とする特例子会社「メルコテンダーメイツ株式会社」を設立しており、特例子会社を含めた雇用率は2021年3月15日時点で2.36%となっています。

メルコテンダーメイツ株式会社の社名は、健常者社員、チャレンジド社員(障がいを抱える社員)の双方が対等な職場のパートナーであることと、慈しみ合う仲間たちという意味を表現しています。クリーンサービス事業、カフェ事業、名刺事業、給食事業、健康増進事業(マッサージ施術)などを中心に事業を展開しており、2021年3月15日時点で85名の障がい者を雇用しています。2017年度にはクッキー工房を開設し、2020年度からは名古屋事業所を開設するなど、今後も徐々に事業を拡大し、チャレンジドの雇用を更に推進していく計画です。

  • 所定の要件を満たした場合に、法律上、親会社と子会社を同一の事業主体として取り扱い、雇用率を連結算定する制度
カフェ事業
カフェ事業
クッキーの製造
クッキーの製造
名刺作成
名刺作成
障がい者雇用率推移
障がい者雇用率推移

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