中津川製作所の取組レポート

各事業所で、生きもの調査から始まる自然との共生を推進
飯田工場内のリンゴの木を活用して地域に開かれた工場を目指す
中津川製作所

中津川製作所の分工場である飯田工場では、正門から東側にかけて構内を囲むリンゴの木を活用して地域交流に注力しています。地元・飯田市の木でもあるリンゴの木を植えることで地域との調和を図るだけでなく、実際に果樹として管理し、収穫した果実を福祉施設に寄贈するなど地域社会との交流に役立てています。

また、社員が利用できる緑地スペースも複数設置し、憩いの場として活用しています。

事業所所在地

<中津川製作所>

〒508-8666 岐阜県中津川市駒場町1番3号

<飯田工場>

〒395-0812 長野県飯田市松尾代田1213番地

主な取扱製品

換気扇、全熱交換形換気扇「ロスナイ」、ヒートポンプ式冷温水システム「エコヌクール」、業務用/産業用換気送風機(有圧換気扇、空調用送風機、エアーカーテンなど)、ハンドドライヤー「ジェットタオル」、喫煙用集塵・脱臭機「スモークダッシュ」

主な取組テーマ

  • 構内でリンゴの木を管理し、地域交流に活用[B-4-(4)] [B-5-(2)] [B-5-(3)] [C-6-(1)] [C-6-(2)]
  • 緑を採り入れた憩いの場を設置[C-6-(1)]

※ 取組テーマの分類については以下を参照ください。

取組の特徴

  • リンゴの木から収穫された果実とその加工品(ジュース)を地元の福祉施設に毎年寄贈
  • 地域の農園や食品加工会社の協力を得て、リンゴの木の管理や収穫したリンゴのジュース加工を実施
  • 工場見学者にリンゴ収穫を体験してもらうなど、リンゴの木を交流・PRにも活用
  • 社員が利用できる緑地スペース(マレットゴルフ場、多目的広場)を設置し、業務の間の運動やレクリエーションなどに活用

中津川製作所の活動テーマ

市の木であるリンゴを通じて地域社会と交流

中津川製作所の分工場である飯田工場は、リンゴ産地の最南端とされる長野県飯田市にあります。その正門から東側にかけてのエリアを囲むのが、8品種74本からなるリンゴの木です。これは1974年の開業当時、「地域に開かれた工場を目指す」というコンセプトのもと設置されたもの。当時の工場長たちが、フェンスで工場を囲うのではなく、樹木を植えて仕切りにしようと考え、リンゴの木56本を廃業予定の果樹園などから譲り受けたのが始まりです。

リンゴの木々が工場内外を分ける境となっている
リンゴの木々が工場内外を分ける境となっている

これらリンゴの木は単なる植木としてではなく、果樹として管理し、果実を収穫しています。毎年の収穫数はおよそ3万個。傷のないものは箱詰めし、あるものはリンゴジュースに加工して、地域の福祉施設などに寄贈しています。また、工場見学者へのお土産などにも活用しています。

加工にあたっては地域の食品加工会社の協力を得ているほか、果樹自体の管理にもノウハウが必要となるため、枝の剪定や肥料やりなど多くの作業で地域の農園に協力をいただいています。リンゴの管理と、その果実の活用—飯田工場は、さまざまなかたちで地域社会との交流を深めています。

シールを貼った果実。はがすと企業ロゴがあらわれる
シールを貼った果実。はがすと企業ロゴがあらわれる
リンゴ栽培が盛んな飯田市では、リンゴを市の木としている。マンホールの柄もリンゴのあしらい
リンゴ栽培が盛んな飯田市では、リンゴを市の木としている。マンホールの柄もリンゴのあしらい

担当者コメント

リンゴの木は飯田工場ならではの資産。大切に管理して残していきたいと思います。

構内の緑地の中でも、リンゴの木は、いちばん管理に気をつかいます。作業自体は地域の農園の方にお願いしているのですが、適切な時期に適切な作業を依頼する必要がありますし、病害虫にも要注意。「虫がついていないか」「実が台風で落ちないか」「年をとって植え替えが必要な木はないか」など、気にすべきことがたくさんあります。

手間もコストもかかりますが、得るものも大きいと思っています。リンゴを寄贈した施設からは毎年「美味しかった」とお手紙をいただいています。また、工場見学でのリンゴ狩り体験も大好評で、最近は「ああ、あのリンゴの工場」と言っていただけることも増えました。リンゴの木は飯田工場ならではの資産。今後も大切に管理していくとともに、リンゴを活用した新たな取組も検討していきたいと考えています。

中津川製作所の担当者 総務部 飯田総務課 製造管理部 環境推進課
中津川製作所の担当者総務部 飯田総務課製造管理部 環境推進課
地元の環境を残すため、事業所外では里山保全活動を継続

中津川製作所では、地元の豊かな自然を次世代に残すべく、社外での里山保全活動にも長年取り組んでいます。

本工場から20キロほどの距離にある根の上高原は、胞山(えなさん)県立自然公園の一部であり、豊かな自然に触れられるスポットとして知られています。中でも約20種10万本のツツジが自生するツツジ群落(ツツジ園)には、春になると多くの人が訪れます。

しかし、広大な園内の管理には多くの人手が必要です。そこで中津川製作所では、2008年から、里山保全活動の一環としてツツジ園のメンテナンスを実施。これを年3回のペースで継続しています。

草刈りなどのメンテナンスを実施
草刈りなどのメンテナンスを実施
草刈りなどのメンテナンスを実施

社員のリフレッシュや健康維持にも緑地を活用

飯田工場では、社員の憩いの場となる緑地として、マレットゴルフ場と多目的広場を整備しています。これらのスペースをレクリエーションや小休憩、軽い運動などに活用できるようにすることで、社員のリフレッシュや健康維持・増進を促しています。

社員が活用できる緑地スペースも整備
社員が活用できる緑地スペースも整備

中津川製作所の活動の方向性

以下は三菱電機グループの各事業所による生物多様性保全活動の方向性を示した一覧表です。

中津川製作所の活動がどの方向性に当てはまるのかを、色で示しています。

緑を活かして人材育成の効率向上へ

活動の方向性

A
生きものへの
負の影響を低減する

  • 1.「開発圧※1」「外来種圧※2」の抑制  ※3
  • (1)生きものに対する影響把握
  • (2)外来種管理
  • 2.「希少種」「固有種」への注意喚起と保全
  • (1)構内生物リストの公開
  • (2)希少種、固有種の保全
  • (3)周辺の保全課題への協力
  • 3.農薬影響の管理や、緑地・天然資源の保全
  • (1)生きもの殺傷の抑制
  • (2)水や土壌等の天然資源への配慮

B
生きものとの
より豊かな共生を目指す

  • 4.機能緑地の設定
  • (1)緑地管理の体制
  • (2)飛翔性生物の利用地の整備
  • (3)「みどり+生きもの」優先地の整備
  • (4)事業所周辺への「みどりの連続性」の提供
  • (5)事務所周辺の生物多様性保全活動への貢献
  • 5.緑地の単純化、特定化など、産業的志向からの脱却
  • (1)植生の多様化・多層化
  • (2)植物などの特性に合致した緑地管理
  • (3)地域への貢献・配慮

C
働く中で社員が
自然との関係を取り戻す

  • 6.生態系サービスの職場での積極的享受
    (休憩所、フロア)
  • (1)文化的サービスの享受・場づくり
  • (2)供給サービスの享受・場づくり
  • 7.「無関心」「無関係」状態から、
    「全員が関係ある」状態へ
  • (1)理解と行動促進の教育
  • (2)職場・業務での関係創出
  • ※1開発圧:棲みかの破壊。事業拠点を新たに建設することや、天然資源の採取などのために開発が行われること(サプライチェーンでの開発を含めて)、などが該当。操業による水の使用が周辺地域や水源、ひいては生きものの生息環境に影響を与える場合などもこれに含まれると考えられる。
  • ※2外来種圧:その地域にもともと存在しない生きものが、外構や建物の脇の緑地、生垣などをつくる際に地域の外から樹木や草木を導入することがある。何気なく行われる生きものの移動が、地域固有の種の生息を脅かしたり、遺伝的な汚染の原因となることがある。
  • ※3外来生物法の「特定外来生物の飼育、栽培、保管又は運搬」に関する規定に則り活動を実施。

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