三菱電機グループは、「企業理念」及び「7つの行動指針」に基づき、CSR(Corporate Social Responsibility)を企業経営の基本と位置付け、社会課題解決への取組を通じて価値を評価される企業、すなわち、事業活動を通じて「社会」「顧客」「株主」「従業員」をはじめとするステークホルダーから信頼と満足を得られる企業を目指しています。
環境問題や資源・エネルギー問題をはじめ多様化する社会課題に対して、製品・システム・サービスの提供等により解決に取り組み、「持続可能性と安心・安全・快適性の両立」をはじめとする価値創出を推進することで、グループ全体で持続的な成長を追求いたします。

《経営戦略》

多様化する社会課題の解決に向け、100年培った経営基盤の強化に加え事業モデルの変革により、ライフ、インダストリー、インフラ、モビリティの4つの領域において、グループ内外の力を結集した統合ソリューションを提供する。

※100年培った経営基盤:顧客との繋がり、技術、人材、製品、企業文化等

社会課題の解決に向けた価値創出を中心として、全ての企業活動を通じて持続的成長を追求することにより、世界共通の目標であるSDGsの17の目標達成にも貢献

また、持続的な成長を追求するにあたっては、グループの経営方針として2001年度から実践してきた「成長性」「収益性・効率性」「健全性」の3つの視点による「バランス経営」を堅持し、更なる企業価値の向上に努めます。
コーポレートガバナンス、コンプライアンスの強化にもグループ全体で継続して取り組んでまいります。

「質のよい」成長の実現に向けて

三菱電機グループは、もう一段高いレベルの成長を目指し、2020年度成長目標として「連結売上高5兆円以上」「営業利益率8%以上」を設定しています。また、継続的に達成すべき経営指標として「ROE10%以上」「借入金比率15%以下」を設定しています。
2018年度は、連結売上高4兆5,199億円、営業利益率6.4%となり、連結売上高は過去最高の業績となりました。また、2018年度末のROEは9.7%、借入金比率は6.9%となりました。足元の経済成長の減速に伴い事業環境が厳しさを増す中、2019年度はこれまでの投資成果と収益性改善の進捗状況を見極めつつ、2020年度成長目標の達成とその後の成長持続に向けて引き続き取り組んでまいります。

社会課題解決を通じた持続的成長

三菱電機グループの大きな強みは、「制御やパワーエレクトロニクスなどの広範にわたる技術資産」「事業特性の異なる複数の事業群による事業活動の展開」、および、これらを支える「生産・品質管理・販売・サービス等の全ての現場に定着した改善文化」です。
これらの強みに基づき、多くの社会課題を包含する4つの領域において、技術シナジー・事業シナジーの最大限の発揮等により、課題の解決に向けた価値創出に取り組むことをグループの成長戦略の核に据えています。
また、こうした価値創出への取組を中心として、全ての企業活動を通じてグループの持続的成長を追求することにより、世界共通の目標であるSDGsの達成にも貢献してまいります。

4つの領域

「三菱電機グループが製品・システム・サービスの提供を通じて解決に貢献しうる社会課題をカテゴライズしたもの」を「領域」と定義し、暮らしを表わすライフ、生活に必要なものを生みだすインダストリー、社会を支えるインフラ、これらを繋ぐモビリティという4つの領域において、価値創出への取組を推進いたします。社会や顧客の抱える課題・ニーズを見いだし、解決策の提案・実行により満足を得ることを積み重ねることで、持続的な成長の実現を図ります。

技術シナジー・事業シナジー

価値創出の推進にあたっては、全ての現場における業務の改善・変革により経営基盤(顧客との繋がり、技術、人材、製品、企業文化等)を継続的に強化するとともに、研究開発から販売・サービスまでグループ内外のあらゆる連携を強化し、広範にわたる強い技術資産の最適な組合せによる「技術シナジー」や、多岐にわたる事業群の連携による「事業シナジー」を進化させてまいります。
加えて、事業環境変化を捉えているか、課題やニーズに十分に対応できているか、強みを最大限に活かせているか等の観点から、事業モデルを常に点検するとともに、よりよい姿に向けて見直しと変革を進め、顧客満足と競争優位性の向上を追求してまいります。

成長性、収益性・効率性、健全性のバランス確保

持続的成長に向けては、研究開発や設備投資などにおける資源投入の継続に加え、「事業拡大に向けて不足している製品・サービスや技術領域等の補完」「新地域・新市場への進出に際しての販売網・サービス網の確保」「事業遂行力の強化に向けた人的資源の獲得」の3つの視点から、三菱電機グループの成長に資する協業やM&Aにも積極的に取り組み、投資成果を最大化してまいります。あわせて、事業の新陳代謝を通じた成長分野への経営資源の再配分や、将来の成長を支える新たな事業の継続的創出により、事業ポートフォリオの強化を図ります。

三菱電機グループの強み

制御やパワーエレクトロニクスなどの広範にわたる技術資産

事業特性の異なる 複数の事業群による
事業活動の展開

生産、品質管理、販売、サービス等の全ての現場に定着した改善文化

グループ内外のあらゆる連携により
強みを最大限に活かす

成長持続に向けて

グループ内外の力を結集した
統合ソリューション提供

強固な経営体質の構築

より強固な経営体質を構築すべく、資本コストを意識した経営を進め、資本効率の向上に継続して取り組みます。資本効率の向上に向けては、売上拡大・原価低減活動・棚卸資産回転率改善活動・売掛債権回転率改善活動・Just in Time改善活動を引き続き徹底するとともに、事業別資産効率指標として2015年度から導入した三菱電機版ROICを継続的に運用し、グループ全体のROEの更なる改善を図ります。
今後も、安定的なキャッシュフローの創出に努め、戦略的な成長投資の推進や、収益拡大に応じた株主還元の拡大などにバランスよく配分し、企業価値の向上を図ります。

変革への挑戦

三菱電機グループは、バランス経営に基づいて経営施策を着実に実行していくとともに、コーポレートステートメント「Changes for the Better」を実践すべく、「変革を通して、新たな価値の創出を。」という姿勢を従業員全員が共有し、三菱電機グループ自身が変革し続けることで、常によりよいものを生み出し続ける企業へ成長してまいります。