2003年度 市村産業賞本賞を受賞
第3世代携帯電話W-CDMA用国際標準暗号の技術開発と実用化で

三菱電機株式会社が開発した「第3世代携帯電話W-CDMA用国際標準暗号の技術開発と実用化」が、財団法人新技術開発財団(市村財団)から第35回市村産業賞本賞を受賞いたしました。授賞式は4月25日ホテルオークラにて同財団総裁寬仁親王臨席のもと行なわれました。

当社は1995年に新暗号アルゴリズムMISTYを開発して以来、MISTYを中心とする情報セキュリティ技術の製品化と国内外の標準化団体への提案活動を行ってまいりました。MISTYの高い安全性と性能が国内外から認められた結果、その技術は2000年に第3世代携帯電話W-CDMAの必須の暗号として標準化されたほか、2003年2月には欧州暗号評価プロジェクトNESSIEからの認定をうけ、さらに日本の電子政府暗号推薦リストにも掲載されることが決まりました。このような当社の暗号技術への取り組みが今回の受賞では高く評価されたものです。

受賞者

  • 事業経営者

    三菱電機株式会社 
    社長 野間口 有

  • 技術開発者

    三菱電機株式会社 
    情報技術総合研究所 松井 充

  • 三菱電機株式会社 
    情報技術総合研究所 山岸 篤弘

  • 三菱電機株式会社 
    情報技術総合研究所 時田 俊雄

三菱電機の暗号技術開発の経緯

1994年01月
線形解読法発表
1994年08月
世界初のDES解読実験
1995年09月
暗号アルゴリズムMISTY発表
1995年11月
MISTY1のISO9979への登録
1998年08月
MISTY1の基本特許無償化
2000年01月
KASUMIがW-CDMA標準暗号に採用
2000年03月
暗号アルゴリズムCamellia発表(NTT, 三菱電機)
2001年05月
MISTY, KASUMIなどのIP技術供与発表
2002年07月
KASUMIがGSM標準暗号に採用
2003年02月
MISTY1,Camelliaが日本の電子政府調達暗号に認定
2003年02月
MISTY1,CamelliaがNESSIEで公式認定

参考 : 市村財団と市村産業賞について

市村財団は、リコー(株)創立者である故市村清氏によって昭和43年に設立されました。同財団は故人の遺志によりその所有財産の寄贈を受け、以来35年間にわたって新技術開発の助成ならびに市村産業賞・市村学術賞の贈呈などをおこなってきました。市村産業賞は、本賞・功績賞・貢献賞からなり、このうち本賞は35年間で14件のみに与えられた名誉ある賞です。