デザイン

途上国の暮らしに向けたデザインプロジェクト

概要

途上国の暮らしに向けたデザインプロジェクト

2050年には、世界の人口は93億人に到達し、その内の約86%は発展途上国・開発途上国に暮らすと言われています。企業の持つ製品やテクノロジーを、先進国向けの価値だけでなく、世界に暮らす多くの人の生活やその課題の改善のために活用したいと考え、新たにプロジェクトを立ち上げました。
現在は、インドネシア漁村地域の魚売りにフォーカスした取り組みを行っています。炎天下の中、常温で販売する魚は、あっという間に鮮度が落ち、販売価格の低下や売れ残りによるロスに繋がっています。現地で見つけたこのような課題を解決し、ユーザーの暮らしのベースとなる所得の安定や向上を目指しています。


デザインのポイント

途上国の暮らしに向けたデザインプロジェクト

実際に開発メンバーが現地に渡航して、調査や検証を進めています。インタビューや観察調査、プロトタイプの実験ももちろんですが、それ以外にも、例えば無電化地域のお宅に泊めてもらったり、そこで夕飯をご馳走になったりと、そういったリアルな体験を通して、ユーザーのライフスタイルや、その背景にある文化や習慣、価値観を探っています。
プロトタイプを用いた実験も、ユーザーと共に行います。バイク電源で稼働する小型冷蔵庫のプロトタイプを用いた、鮮魚の移動販売テストでは、ユーザーの1日あたりの収入が1.5倍に増えたケースもありました。このような現地での体験や、ユーザーを巻き込んだプロセスを大切にしています。

デザイナーの一言

デザイン研究所 松山 祥樹
デザイン研究所
松山 祥樹

プロジェクトはまだまだ初期フェーズですが、ここで創出した価値を実際に社会にリリースするためには、設計や製造といったエンジニアリング要素だけにとどまらない、様々なパートナーとの連携が必要になってきます。例えば現地でのリサーチでは、インドネシアを中心に活動を行うNPOのコペルニクに協力頂くことで、途上国地域におけるリアルなユーザーの暮らしに接することができました。ビジネスや流通の仕組みなど、社内の技術や枠組みだけに限らず、社外との新しい関係の構築も含めたアプローチの中で、社会に対して魅力ある価値を提供できればと思っています。


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