デザイン

カーナビのシンプルマップ 「NR-MZ60PREMI、NR-MZ60など」

概要

カーナビのシンプルマップ 「NR-MZ60PREMI、NR-MZ60など」

運転しながらルート案内表示をチラっと見て、どこをどの方向に曲がるのか、現在位置はどこなのかを確認することがあります。
これまでの地図表示では、特に、都市部や不慣れな地域を走行している運転手は次のような苦労をしていました。コンビニなどのたくさんの施設アイコンやルート線などが重なりあって表示され、地図が見にくく混乱するケース。実際には運転手からは見えない場所にある施設も一律に表示されるので、走行中のルートに面しているかのように誤解してしまうケース。
運転中のユーザーは、どんなケースでも、地図をチラッと見るだけでルートを理解したいはずです。シンプルマップは、こうしたユーザーの気持ちに着目して開発した「わかりやすい地図表示」です。


デザインのポイント

カーナビのシンプルマップ 「NR-MZ60PREMI、NR-MZ60など」
拡大表示

大事な施設の強調表示

ルート近辺の施設は大きなアイコンで表示しています(曲がるところは特に大きく表示)。実際に運転手から見やすい場所にあり、目印にしやすい施設を優先して表示するよう工夫しました。また、通過する信号や交差点名称も表示するようこだわりました。

重なりを回避した施設表示

施設アイコンは吹き出しをつけて他の表示と重ならないように移動しています。遠くに移動すれば重なりにくいのですが、移動しすぎると本来の位置が分かりにくい上に、吹き出しの見た目が悪くなります。そこで、本来の位置とルートにできるだけ近い位置に配置するよう工夫しています。

ルート近辺を強調した道路のグラデーション

ルートに近い道路ほど濃い色で表示し、通過する交差点などのわかりやすさに配慮しています。

効果

チラ見(1.5秒間)で取得した情報量
拡大表示

実際に運転しながら地図をチラッと見る実験をしました。シンプルマップは1回のチラ見で平均2.2個の情報が理解できました(従来品では1.6個)。1回のチラ見で、曲がるために最低限必要な情報「曲がる場所・方向」が理解できることが分かりました。

デザイナーの一言

デザイン研究所 泉福 剛
デザイン研究所
泉福 剛

デザインを実現する醍醐味

デザインのアイデアを実際に実現するのはとても大変です。処理速度の限界、イレギュラーな状況で想定通りにはならないなど、多くの問題が発生します。紹介したデザインのポイントも言葉や絵にするには簡単ですが、実現するのは大変でした。
シンプルマップが実現できたのは、デザイナーと技術者が「わかりやすい地図をつくる」という1つの目的を共有して、一緒に開発したからだと感じています。デザイナーはコンセプトや要求仕様、最後のグラフィックデザインを担当しました。技術者はそれらを実現するアルゴリズム設計や実装を担当しました。目的の実現にむけ、デザイナーと技術者が互いに良い意味で口を出し合ったことで、役割分担を超えた開発ができました。印象としては、毎日が文化祭の前日ような開発で、新しいモノをつくる醍醐味を感じることができました。

  • VICSは一般財団法人道路交通情報通信システムセンターの登録商標です。

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