デザイン

粒子線治療装置[MELTHEA]位置決め計算機

2018年6月1日より、粒子線治療システム事業は日立製作所に事業統合いたしました。

概要

粒子線治療装置[MELTHEA]位置決め計算機

位置決め計算機は、がん治療で使われる粒子線治療装置の一部です。
粒子線は人に照射すると体の表面からある程度の深さで最大のエネルギーを放つ特性があって、患部以外のダメージが軽微になります。この特性を活かすには、綿密な治療計画と、粒子線の照射方向と治療台の位置関係を、正確に計画通りに合わせる必要があります。
位置決め計算機は、計画で作成した基準画像と、治療時に撮影するレントゲン画像を操作画面で重ね合わせて、画像の移動量から逆算して、治療台を正確な位置に移動させます。
そのような大切な役割を持つ位置決め計算機の操作画面を、位置合わせと治療記録を残す機能が見渡せて、少ない手数で無理なく作業時間が短縮できるようにデザインしました。


デザインのポイント

粒子線治療装置[MELTHEA]位置決め計算機

表示切替えの手数を減らすため、状態表示やボタンの大半を同じ平面に並べました。並んだ沢山の要素がパッと見つけられるように色数を抑えて、変化する値を水色にするシンプルなルールを適用しました。
直線と四角をベースに画面を構成して、機器の精度の高さや信頼性を表現しました。MELTHEAは、MitsubishiElectricTherapyに由来する当社の粒子線治療装置のブランドです。ロゴの下線は、粒子線のエネルギー放出の特性(ブラッグピーク)を表現しています。
起動画面には、先進医療の旗艦ソフトであり続けたい気持ちを、複数の粒子線が織りなす旗で表現して、使い手が誇りを持って治療にあたれるように表現の細部まで作りこみました。

デザイナーの一言

デザイン研究所 樋口 博彦
デザイン研究所
樋口 博彦

位置決め計算機は、患者さんの目に触れることはなくても、治療を受ける患者さんと、治療をする放射線技師さんをつなぐ大切なインタフェースであると感じています。位置を合わせるだけのシンプルな機能ですが、その正確さが命に関わるので、患者さんからも、放射線技師さんからも信頼される操作画面でありたいという想いで、奇を衒わず、使いやすさの基本を真面目に積み重ねました。


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