デザイン

扇風機「SEASONS」

概要

扇風機「SEASONS」

扇風機は省エネ意識の高まりで市場が拡大し、冷暖房時の温度ムラ解消目的等、用途も広がってきています。しかし、元来サーキュレーターとしては風量が不十分で、仮に風量を満たそうとすると動作音が大きくなってしまう問題がありました。そこで、扇風機としてもサーキュレーターとしても十分満足する性能を持つ製品を開発し、季節商品である扇風機を「季節を問わず心地よさを提供する新しい家電」に進化させたいと考えました。静かさと送風性能の両立のため、低騒音ファンと整流ガードを新開発し、強風時も弱風時も圧倒的な静かさ(強風時 他社40dB、当社30dB)を実現しました。また、用途や置き場所を選ばない自由自在な風を提供するため、サーキュレーションに適した低い位置に変更できる支柱脱着方式や、真上方向にも送風可能な3D首振り機能を搭載しています。性能を最大限に発揮するための構造を、ひとつひとつコンパクトかつシンプルに仕上げ、ユーザーの生活に溶け込みながら、年間を通じ、快適を提供する気品あるデザインを目指しました。


デザインのポイント

扇風機「SEASONS」

1年を通して部屋に置かれることを想定しましたので、落ち着いた表面質感や家具のようなダークブラウン色をラインナップに加え、空間に溶け込む印象になるよう工夫しました。スタイリングは、高性能を実現する機構であっても、極力機械的になりすぎないよう、構造ひとつひとつを設計者と見直しながら、細部の調整を重ねました。例えば、従来の真上首振り機構はモーターカバーを左右から支える構造で機構部が大型化してしまうため、機構を内蔵する新真上首振り構造を提案しました。さらに、横首振り機構も支柱ごと回転する構造にすることで、モーターカバー周囲のシンプル化を徹底しました。圧倒的な静かさを実現するための羽根やガードも、性能を発揮させる仕様を守りつつ、武骨になりすぎないようにデザインしています。

デザイナーの一言

デザイン研究所 嶋田 あずみ
デザイン研究所
嶋田 あずみ

当たり前の話ですが、製品は一人の力で生み出せるものではありません。それぞれの分野のプロフェッショナルが何十人、何百人も関わり、少しでも良いものを世に届けるために奮闘します。今回の開発でも、競合他社が続々と高性能扇風機を売り出した後の苦しいスタートでしたので、どのような製品だったらお客様に受け入れてもらえるかを、企画、営業、設計者、製造責任者と、とことん考えてコンセプトと仕様を検討しました。工場のあるタイの現地スタッフとも夜遅くまで量産調整を重ねて品質を高めました。カタログ作成や販促支援でも、関係会社や本社メンバーと、どうしたらこの製品の良さを伝えられるか知恵を絞りました。そうしたプロフェッショナルたちに多くのことを学びながら、その思いをカタチにできることが、デザイナーの仕事の喜びだと感じています。


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