電磁両立性(EMC※1)の向上で、
受信障害や機器の誤動作を防止します。

概要

電気・電子機器から発生する電磁ノイズにより、放送や通信の受信を妨害したり、機器が誤動作するケースがあります。機器の設計・製造においてはこのような電磁ノイズによる干渉を起こさないことが必要です。特に近年では、各種機器のデジタル化・小型化やIoTの普及によるネットワーク接続の伸展により、電磁ノイズに対する要求がますます高度化・複雑化しています。

当社では全ての電気・電子機器において、社会の電磁環境に影響を与えない・影響を受けない高いEMC品質を実現するために、設計と試験評価の両面から電磁両立性(EMC)向上を目指し、研究開発を進めています。

高いEMC品質で安心・安全な電磁環境社会に貢献。

技術ポイント

EMC性能向上と迅速な問題解決

EMC対策のキーとなるフィルターなどの高性能化によるEMC性能向上に加え、電磁界シミュレータなどを用いた解析により、EMC問題発生時に原因分析・対策立案を行い、迅速な問題解決を実現します。

また、MBSEやAIなどの活用により、EMC設計・解析のさらなる効率化・高度化にも取り組んでいます。

フィルター高性能化の開発例

ノイズ伝搬経路可視化技術を用いた対策例

製品のEMC品質を確実に維持・向上

国際標準(ISO/IEC17025)に適合したVLAC※6認定試験所を管理・運営しています。EMC関連の規格・試験方法に精通し、各国基準に対応した製品試験が可能であるとともに、EMC性能向上、開発期間短縮に向けたEMC評価・解析技術にも取り組んでいます。

VLAC認定試験所

※1Electromagnetic Compatibility

※2Electromagnetic Susceptibility

※3Electromagnetic Interference

※4Model Based Development

※5Model Based Systems Engineering

※6Voluntary EMC Laboratory Accreditation Center Inc.(電磁環境試験所認定センター)