ディープフェイク

それは・・

AIが作り出す、本物と見間違うほどの「嘘の映像」。

1 「ディープラーニング
+フェイク」が語源

[ディープフェイク]は「ディープラーニングで作られたフェイク映像」のことで、現在その動向が注目されています。
「特徴を見つけ、緻密に表現するAI」としての「ディープラーニング」の技術を応用した「GAN(敵対的生成ネットワーク)」を用いて、例えば映像上の顔を、他の人のものに違和感なく差し替えることによって、さもその人が実際行っていない行為を行ったり、実際口に出していないことを発言したりしているかのように描くことができます。

有名人の顔を差し替えたスクープ映像や、政治での偽発言映像などにおいて問題視されるようになったこの「ディープフェイク」。
誰もが一瞬本物と見間違えるほどの映像のクオリティは今、実現できる技術が、一般的な人のレベルまで広く出回りはじめていながら、まだそこには、法整備も十分に整っていない状況でもあります。

2 嘘が真実を超える?

「ディープフェイク」はその映像そのものよりも、その扱われ方自体が問題となっています。

本人のなりすましに利用されたり、SNSでフェイクニュースが拡散されたりと、その影響力が映像の内容以上になることもしばしば。
逆にスキャンダルの動画が流出した場合に、たとえ真実であっても「これはディープフェイクだ」として弁明できる状態もできあがっていることになります。

嘘が真実を超えて伝わる危険性もあり、ますます真実の見極めが難しくなるこれからの時代。私たちは、一つの映像からだけでなくさまざまな情報から「物事の真偽」を推察しないといけなくなっているかもしれませんね。

POINT!

流されないように、
情報とのつきあい方が大事なんだね。