このページの本文へ

ここから本文

#006

省エネ分析・診断アプリ“EcoAdviser”

画像 省エネ分析・診断アプリ“EcoAdviser”
これは、
工場の生産現場で、電気のムダを減らすためのアドバイスをしてくれるアプリじゃ。
ここが便利!
どこに問題があるか、パソコン画面上のグラフや表で、一目瞭然じゃ。
ここがスゴい!
膨大な製造現場のデータをAIが分析して、エネルギーの無駄の要因を診断するんじゃ。
研究生 エコちゃん

これ、普通に“エコ アドバイザー” と読めばいいんですよね。

博士

そうじゃ。生産現場をエコにするアドバイスをしてくれる、まさにその名の通りじゃ。ファクトリーオートメーション分野で業界をリードする三菱電機ならではの、エコ支援アプリじゃよ。

研究生 エコちゃん

これを導入することで、工場を今よりも「エコ」にするための問題点がわかるということでしょうか。アプリっていうことは、パソコンに入れて使うのかしら。

博士

そうじゃ。最近の工場は、生産ラインがネットワークでつながっていて、作るモノの種類や数がわかりやすく管理されているんじゃ。
そのネットワークに、
この“EcoAdviser”のアプリを入れたパソコンをつなぐんじゃ。あとは、アプリがネットワークを経由して、工場内の生産設備の状態を見に行き、どこの設備でたくさんの電気が使われているかを、わかりやすいグラフで表示してくれるんじゃ。

研究生 エコちゃん

すご~い。でも、電気がたくさん使われている設備がわかっても、どのようなムダがあるかがわからないと、改善にはつながらないと思うんですけど。。。

博士

その通りじゃ。それを教えてくれるのが、このEcoAdviserのスゴいところじゃ。AI(人工知能)技術を使って、設備の立ち上げ時のムダや、稼働率の悪さなど、5つの視点でどのようなムダが発生しているかをわかりやすく示してくれるんじゃ。

研究生 エコちゃん

どこの設備にどのようなムダがあるのかがわかるんですね! あとは、え~っと。。。 そのムダの原因を探るのは、やっぱり自分でやらないといけないんですよね。。。

博士

お任せあれ! EcoAdviserはムダの原因の分析までしてくれるぞっ。問題のありそうな曜日や、稼働開始時刻などの項目をランキング化し、それらを改善することで期待できる効果を表示してくれるんじゃ。ここでもAI(人工知能)技術が使われておるぞ。

研究生 エコちゃん

素晴らしいわ! EcoAdviserがそこまで教えてくれたら、ムダをなくすために改善すべきことにすぐに気付きそうね。

博士

そうじゃ。 改善したら、その効果を知りたくなるじゃろ。 EcoAdviserは、改善した後の効果をわかりやすくグラフで表示してくれるぞ。例えば、「電気代、年間で○○万円の削減」、というかんじじゃ。

研究生 エコちゃん

それって、一番知りたいところですよね。電気のムダを改善し、その効果をわかりやすく伝える。。。EcoAdviser、これからの生産現場にかかせませんね。

博士

そうじゃ。EcoAdviserで“工場”は、“向上”していくんじゃよ。。。!

研究生 エコちゃん

博士、、、寒い!? 。

生産現場のエネルギーロスの要因診断をAIで自動化

生産現場向け省エネ支援アプリケーション「EcoAdviser(エコアドバイザー)」は、生産現場におけるエネルギーロスの要因診断を当社AI技術「Maisart※1」で自動化し、効果的な省エネ対策を支援します。

1. AI技術「Maisart」の活用で、生産現場のエネルギーロス発生要因を自動で診断

  • 生産現場のエネルギーロスの把握に必要な人手による継続的なデータ分析を不要とし、収集データを5つの視点※2で定量的に自動で分析
  • エネルギーロスの発生要因をAIが自動で診断し、発生要因として相関が高い項目(日時、設備、製造品目等)をランキング表示することで、対策すべき要因を明確化
  • 要因診断結果の有効性を学習し、次回以降の要因診断に反映。生産現場の実態に即したエネルギーロス発生要因の診断が可能

2. 省エネ対策によるエネルギーロスの改善効果を見える化

  • 省エネ対策前後の期間を指定するだけで、削減した電力量・料金の算出が可能
  • 省エネ対策の有効性を定量的に評価することで、継続的な省エネ活動を支援

3. 豊富な種類の分析グラフとダッシュボード機能で、多角的な分析が可能

  • 7種類の分析グラフ(円・順位・時系列・箱ひげ・散布図・パレート図・ヒストグラム)を容易に作成でき、生産現場のエネルギー使用状況をさまざまな視点で分析可能
  • 分析グラフや画像を自由に配置できるダッシュボード機能により、目的・用途に応じた画面設定が可能

※1 Mitsubishi Electric‘s AI creates the State-of-the-ART in Technologyの略
全ての機器をより賢くすることを目指した当社のAI技術ブランド

※2 ①設備立上げから生産開始までの時間、②生産終了から設備停止までの時間、③設備の非稼働率、④付帯設備の運転時間、⑤エネルギー原単位

取材協力
写真 坂本 直聡

三菱電機株式会社 福山製作所 
計測制御製造部 
エコファクトリー技術グループ 
坂本 直聡

研究生 エコちゃん

坂本さん、この製品の開発を通じて印象に残ったことを一言お願いします。

坂本 直聡

効果的な省エネ対策をどうやって支援するのか、今までの製品にない機能の作り込みが必要でしたが、省エネモデル工場として長年培ってきたノウハウとAI技術の活用や、生産現場での検証による機能改良を行いながら製品を開発しました。
検証では現場改善することもでき、省エネにより環境貢献できる製品と実感できたことが印象に残っています。