自動車部品リビルト事業
-
あの~、「自動車やトラックの部品のリビルト」って、どういうことでしょうか。 そもそも、これらは、どんな部品なんですか。
-
まず、スタータ。これはエンジンを始動させるためのものじゃ。車を動かすときに一番最初に動く部品じゃ。次にオルタネータじゃが、これは車の中で使う電気を作る発電機じゃ。エアコンやオーディオ、ライト(照明)など、オルタネータがあるからこそ使えるんじゃ。。
-
両方とも、とても重要な部品なんですね。
-
そうじゃ。故障したら交換するのはもちろん、業務用の車両などでは、耐用寿命になったら故障していなくても交換するのが普通じゃ。
-
車で交換する必要があるものって、バッテリーとかタイヤくらいかと思っていました。
-
普通車から大型車までスタータ・オルタネータの交換需要も多いぞ。そして全国の自動車修理工場や、自動車やトラックの販売店から回収された故障品を「再生」するのが「リビルト」じゃ。
-
「再生」ということは、また、使えるようにするっていうことですよね。
-
そうじゃ。また使えるように再生したものを「リビルト品」と言っておるが、新品と同じ性能試験をしておるんで、品質はバッチリじゃ。
-
なんと、すばらしい! 新品と同じ性能ということは、中身も新品同様ってこと?
-
勿論じゃ。リビルトは全て、まず始めに分解して、壊れたり、すり減ったりした部分を新しいものに交換して、もちろん塗装もやり直すぞ。オルタネータのリビルトの工程はこんな感じじゃ。
- リビルトの8つの工程を70秒にまとめておるぞ。
-
すご~い! ひとつひとつ、手作業で丁寧に作業を進めていくんですね。見た目も新品同様! 三菱電機ではどのくらいの数のリビルトをしているのかしら。
-
スタータは236機種、オルタネータは298機種も手掛けておる。個数で言うと、年間でスタータは約20,000個、オルタネータは約12,000個、といったところじゃ。
-
え~っ! そんなにたくさん !? それって、「環境」への貢献度、スゴくないですか?
-
それらの材料は主にアルミニウムなんじゃが、アルミニウムだけで、年間232tは再利用していることになる。
-
それ、まさに「サーキュラーエコノミー」への貢献ですね。
-
それだけではないぞ。リビルトすることによって、アルミニウムを鋳造する必要もないし、その他、製造に必要な電気も使わない。リビルト事業によるCO2削減量は、年間で約300tにもなるんじゃ。
-
すご~い! 「カーボンニュートラル」(循環型社会)にも大きく貢献していますね。これからも三菱電機のリビルト事業、どんどん広がっていってほしいです。
-
勿論、広がっていくぞ。三菱電機のリビルトの最大の特長は品質の良さじゃ。全国の多くのお客様からリピート注文を頂けるのは、その証じゃ。
品質をPRしていくことに加え、今後増えていくことが予想される次世代車両(※)の部品のリビルトにも注力していくぞ。※次世代車両: 電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)など。
-
次世代車両の世の中になっても、リビルト事業は続くんですね。
-
そのとおりじゃ! リビルト事業は、これからもほりびると(滅びると)いうことはないじゃろ。
-
博士、、、寒い!? 。
「自動車部品リビルト事業」
当社はオルタネータやスタータ、モータジェネレータの車載用電装品のリビルト事業を展開しています。中古品は車両から取り外した部品をそのまま販売するもの(リユース)ですが、リビルト品は車両から取り外した部品を分解、清浄、検査の作業工程を経て、性能が劣化した部分を再生もしくは交換した再生品(リサイクル)です。また、当社は純正部品の製造メーカーとして、高い品質基準を設けてお客様に信頼と安心をお届けしています。
これからもカーボンニュートラル(循環型社会)に貢献できるようリビルト事業に取り組んでまいります。
姫路製作所
日本のモータリゼーションの発展とともにビジネスを拡大し、現在では世界有数の自動車機器生産拠点となっています。
リビルト事業は2000年に開始し、トラック・バスなどの大型車から小型車まで幅広い車種に対応しています。