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#025

自動車部品リビルト事業

画像 自動車部品リビルト事業
こちらは、
自動車やトラックに搭載されている部品じゃ。三菱電機ではこれらの製品の製造に加え、リビルトも行っておるんじゃ。
ここが便利!
これらの部品を交換するときは、新品に限らず、リビルト品を選ぶこともできる。費用もおさえられるぞ。
ここがスゴい!
これらの部品をリビルトすることで、温室効果ガスの削減効果は絶大じゃ。当社のリビルト品は品質が良く、高い評価を得ておるぞ。
研究生 エコちゃん

あの~、「自動車やトラックの部品のリビルト」って、どういうことでしょうか。 そもそも、これらは、どんな部品なんですか。

博士

まず、スタータ。これはエンジンを始動させるためのものじゃ。車を動かすときに一番最初に動く部品じゃ。次にオルタネータじゃが、これは車の中で使う電気を作る発電機じゃ。エアコンやオーディオ、ライト(照明)など、オルタネータがあるからこそ使えるんじゃ。。

研究生 エコちゃん

両方とも、とても重要な部品なんですね。

博士

そうじゃ。故障したら交換するのはもちろん、業務用の車両などでは、耐用寿命になったら故障していなくても交換するのが普通じゃ。

研究生 エコちゃん

車で交換する必要があるものって、バッテリーとかタイヤくらいかと思っていました。

博士

普通車から大型車までスタータ・オルタネータの交換需要も多いぞ。そして全国の自動車修理工場や、自動車やトラックの販売店から回収された故障品を「再生」するのが「リビルト」じゃ。

研究生 エコちゃん

「再生」ということは、また、使えるようにするっていうことですよね。

博士

そうじゃ。また使えるように再生したものを「リビルト品」と言っておるが、新品と同じ性能試験をしておるんで、品質はバッチリじゃ。

研究生 エコちゃん

なんと、すばらしい! 新品と同じ性能ということは、中身も新品同様ってこと?

博士

勿論じゃ。リビルトは全て、まず始めに分解して、壊れたり、すり減ったりした部分を新しいものに交換して、もちろん塗装もやり直すぞ。オルタネータのリビルトの工程はこんな感じじゃ。

博士
リビルトの8つの工程を70秒にまとめておるぞ。
研究生 エコちゃん

すご~い! ひとつひとつ、手作業で丁寧に作業を進めていくんですね。見た目も新品同様! 三菱電機ではどのくらいの数のリビルトをしているのかしら。 

博士

スタータは236機種、オルタネータは298機種も手掛けておる。個数で言うと、年間でスタータは約20,000個、オルタネータは約12,000個、といったところじゃ。

研究生 エコちゃん

え~っ! そんなにたくさん !? それって、「環境」への貢献度、スゴくないですか?

博士

それらの材料は主にアルミニウムなんじゃが、アルミニウムだけで、年間232tは再利用していることになる。

研究生 エコちゃん

それ、まさに「サーキュラーエコノミー」への貢献ですね。

博士

それだけではないぞ。リビルトすることによって、アルミニウムを鋳造する必要もないし、その他、製造に必要な電気も使わない。リビルト事業によるCO2削減量は、年間で約300tにもなるんじゃ。

研究生 エコちゃん

すご~い! 「カーボンニュートラル」(循環型社会)にも大きく貢献していますね。これからも三菱電機のリビルト事業、どんどん広がっていってほしいです。

博士

勿論、広がっていくぞ。三菱電機のリビルトの最大の特長は品質の良さじゃ。全国の多くのお客様からリピート注文を頂けるのは、その証じゃ。
品質をPRしていくことに加え、今後増えていくことが予想される次世代車両(※)の部品のリビルトにも注力していくぞ。

※次世代車両: 電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)など。

研究生 エコちゃん

次世代車両の世の中になっても、リビルト事業は続くんですね。

博士
そのとおりじゃ! リビルト事業は、これからもほりびると(滅びると)いうことはないじゃろ。

研究生 エコちゃん

博士、、、寒い!? 。

「自動車部品リビルト事業」

当社はオルタネータやスタータ、モータジェネレータの車載用電装品のリビルト事業を展開しています。中古品は車両から取り外した部品をそのまま販売するもの(リユース)ですが、リビルト品は車両から取り外した部品を分解、清浄、検査の作業工程を経て、性能が劣化した部分を再生もしくは交換した再生品(リサイクル)です。また、当社は純正部品の製造メーカーとして、高い品質基準を設けてお客様に信頼と安心をお届けしています。
これからもカーボンニュートラル(循環型社会)に貢献できるようリビルト事業に取り組んでまいります。

姫路製作所

日本のモータリゼーションの発展とともにビジネスを拡大し、現在では世界有数の自動車機器生産拠点となっています。
リビルト事業は2000年に開始し、トラック・バスなどの大型車から小型車まで幅広い車種に対応しています。

取材協力
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姫菱テクニカ株式会社
電装品事業部リマニ部
三菱電機株式会社 姫路製作所
リマニ・アフター推進G
駒田 政彦

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姫菱テクニカ株式会社
電装品事業部リマニ部
出田 拓也

研究生 エコちゃん

「駒田さん、リビルト事業の運営に携わって印象に残ったことを一言お願いします。」

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リビルト事業に出向となって、まもなく4年が経過します。それまではリビルト事業について詳細な内容までは知りませんでしたが、実際に業務を進める中でISO14001外部審査で審査員より「この事業はもっとアピールするべきですよ」と言われ、我々が運営しているリビルト事業が地球環境にやさしい循環型社会に貢献できていると実感しました。これからも現状に満足せず、さらなる課題解決に向けた取組に尽力していきたいと思っています。

研究生 エコちゃん

「出田さん、リビルト事業の運営に携わって印象に残ったことを一言お願いします。」

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街中や高速道路には多くの車が走っていますが、その中でも使用期間が長く、長距離を走るトラックやバスに多くのリビルト品が使われています。走っているトラックやバスでリビルトをしている車種を見かけた時など、自分達が携わった製品が普通に動作して移動や物流を支えているということを感じることもあり、これからも品質を確保した上で1つでも多くの部品を再生できるように、みんなで力を合わせて頑張っていきます。