サーボ
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あの~、これらの写真は一体、なんでしょうか...。普段見慣れないものばかりです。
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これらは工場の製造設備に搭載されておる。モノ作りの現場では、製造設備が規則正しく動いているじゃろ。この動きを可能にしているのが「サーボ」じゃ。
モノ作りの設備
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「サーボ」. . . ですか。こちらも聞き慣れないのですが、「サーボ」って、どういう意味なのでしょうか。
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「サーボ」はラテン語で、英語では“serve(仕える)”という意味じゃ。それがモノ作りの世界では、『指示した動作を繰り返し高速、高精度で実現するシステム』という意味で使われている。サーボは、コントローラとアンプとモータから構成されているんじゃ。
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なるほど~😊 コントローラからの指示を受けたアンプが電力をうまく調整してモータを動かすのね。モータからアンプへの「フィードバック」って何を伝えているのかしら。
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モータは、今自分がいる位置や、どのように動いているかをアンプに伝える(フィードバックする)んじゃ。アンプは、モータからのフィードバックと、コントローラからの指示との誤差がゼロになるようにモータへ供給する電力を調整するんじゃ。
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アンプって、コントローラからの指示をそのままモータに流すだけではなく、とても重要な処理をしているんですね。
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これらの3つのタイプのモータが動いているシーンが見られないのかしら. . . 。
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あるぞ。こんな感じじゃ。
- 待ってました...😊//
このデモ機では3つの全てのタイプのモータが使われておるぞ。
音声なし。再生時間:46秒
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すご~い😲! 「6000r/min」ということは、1分間に6000回転。つまり毎秒100回転もしているのに歯車どうしがぶつかることなく噛み合うって、神業!
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この歯車を回しているのが、「回転型サーボモータ」、歯車自体を左右に動かしているのが「リニアサーボモータ」、歯車の面の向きを動かしているのが「ダイレクトドライブモータ」じゃ。
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サーボがあれば何でも作れそうですね。ところで、三菱電機はいつごろからサーボを作っているのですか。
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三菱電機がサーボ事業に参入したのは1983年じゃ。当時既に多くの競合メーカーがサーボを提供していて、当社は実は最後発だったのじゃ。それが今ではトップクラスのシェアを誇るまでに成長しておる。
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それは素晴らしいですね。でもどうして、そこまで成長できたのでしょうか。
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業界に先駆けて様々なサーボの新技術を開発してきたことがポイントの一つじゃ。例えば、振動対策じゃ。製造装置に「振動」は付きものじゃが、電子部品の実装機のようにミクロン単位の制御が求められる装置には大敵じゃ。この難題をいくつもの開発を重ねることで解決してきたのじゃ。
電子部品の実装
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お客様が製品を作るための設備って、本当にいろいろありますよね。乗り越えなければならなかった難題、多かったことと思います。
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そうじゃ。そのためには「徹底したお客様志向」であることが大切じゃ。高機能、高性能なサーボを作って売ればいいというわけではない。そのサーボを使って「画期的な装置を一緒に作り、お客様の事業拡大に貢献する」という姿勢が当社のサーボ事業の成長を支えてきたのじゃ。
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「お客様志向」のモノ作りって、設計どおりにお客様の製品を作るだけでなく、自動化によって、お客様の労働時間を減らし、職場環境を良くすることにも貢献していると思います。
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そのとおりじゃ。さらに効率化を追求することで、お客様の省エネ、カーボンニュートラルへの取組みにも貢献しておるぞ。これからもサーボは「お客様志向」で至高の製品を指向していくぞ。
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博士、、、寒い!? 😊。
三菱電機ACサーボシステム MELSERVO-J5
用途に応じた多彩なラインアップを実現。回転型サーボモータからリニアサーボモータ、ダイレクトドライブモータまで幅広く対応し、装置のパフォーマンスを大幅に向上します。
コンセプト
Progressiveness [先進性]
装置の革新的進化のために
基本性能を飛躍的に向上にしたMELSERVO-J5 とCC-Link IE TSNを核としたトータルドライブソリューションで装置の革新的進化を推進し、生産効率向上に貢献します。
Connectivity [接続性]
柔軟なシステム構築のために
CC-Link IE TSNの採用により、IoTとの高い親和性を実現。センサなど、接続可能な機器を大幅に拡大・連携強化し、サーボシステムを核とした新しい価値を創出します。
Usability [操作性]
装置を素早く立上げるために
開発効率化を追求した直感的で使いやすい製品により、お客様の作業負担を大幅に削減します。各ツールの強化・連携により、システム設計から保守までのすべてのシーンで効率アップが可能です。
Maintainability [保全性]
異常時の早期発見・診断のために
メンテナンスフリーの実現だけでなく、異常時の早期発見・診断により、装置のダウンタイムを大幅に削減します。長年培ったノウハウと駆動技術で予知保全を実現し、計画的なメンテナンス作業を実現します。
Heritage [継承]
既存資産の有効活用のために
既設装置をムダにすることなく、構築スピード面とコスト面でのメリットとして、お客様の既存設計資産もしっかりと継承可能です。従来製品からの置換えだけでなく、プログラム資産も最大限活用できます。