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#043

ムーヴオアシス工法

画像
こちらは、
暑い作業現場に快適な冷風を送り込み、心地よい空間(オアシス)をもたらすソリューションじゃ。
ここが便利!
キャスターで移動でき、電源をつなげばすぐに使用できる。簡単、手軽な上、ハイパワーじゃ。
ここがスゴい!
吹出口にダクト(ジャバラホース)をつける等のカスタマイズにより、ピンポイントに冷風を送ることが可能じゃ。お客様の多様な作業現場に合わせて、最適なオアシスを提供できるぞ。
研究生 エコちゃん

“ムーヴオアシス工法”。これはどのようなものですか。

博士

三菱電機システムサービス(SC)が提供する、暑い作業現場を心地よい冷風で改善してくれる「産業用・暑熱対策・空調ソリューション」じゃ。読んで字のごとく、移動式(=ムーヴ)で心地よい空間(=オアシス)をもたらしてくれるのじゃ。

研究生 エコちゃん

“工法”っていう言葉が付きますが、これはどういうことですか?

博士

ムーヴオアシス工法は、SCが労働環境の暑熱対策についてお客様から多くの相談を寄せられて開発したものじゃ。お客様の多様な暑い作業現場に最適な構成(吹出口カスタムやオプション)で据え付けることから“工法”という言葉を付けておる。

研究生 エコちゃん

工場や倉庫の暑熱対策というと、大きな扇風機のイメージですが、こちらは、すっきりとした本体ですね。上のほうにある4つの丸い穴から風が出てくるのかしら。

博士

そうじゃ。これは扇風機ではなく、空調機なので、ひんやりとした心地よい冷風が出てくるぞ。この本体の中には10畳用ルームエアコンの約5倍のパワーをもつ三菱電機製の業務用エアコン“Mr.SLIM”が入っておる。

研究生 エコちゃん

Mr.SLIMなら品質、性能ともにバッチリですね。エアコンというなら、室外機はどこにあるのかしら。

博士

室外機も本体に収容されていて、背面から暖気を出すようになっており、いわば“オールインワン”じゃ。準備に手間がかからず、簡単操作ですぐに使えるぞ。

画像 排気口

背面

研究生 エコちゃん

そういうことでしたか。どのくらいの範囲に冷気を送ることができるんですか。

博士

こんな感じじゃ。環境にもよるが、12m付近まで届く。オプションの「エアー搬送ファン」を付ければ、冷気が届く範囲が広がって、整流効果により清涼感もアップするぞ。

音声なし。再生時間:15秒

エアー搬送ファン

研究生 エコちゃん

「エアー搬送ファン」、#009で紹介しましたね。こちらも三菱電機製品で安心して使えそうです😊

博士

ここでムーヴオアシス工法の活用事例を紹介しよう。こちらは金属加工の工場じゃ。金属の切断や溶接など、熱源が多く、特に夏場は過酷じゃ。

研究生 エコちゃん

生産する製品に応じて、従業員の配置が変わることもあるでしょうから、本体を簡単に動かせるメリットは大きいですね。

博士

こちらは鉄道車両の整備工場じゃ。夏場に空調が稼働しない状況での車両内部の作業はとても危険じゃ。ここでは、本体を車両の外に設置して、吹出口から、ダクト(ジャバラホース)を使って冷風を車両内部に送り込むのじゃ。

ダクト(ジャバラホース)

研究生 エコちゃん

すご~い😊 ピンポイントな使い方もできるんですね。業務中の熱中症の防止にとても有効だと思います。

博士

他にも幅広く活用されておるぞ。完成したばかりの製品を冷やすのに使用したり、そもそも中身がエアコンなので、冬場に温かい風を現場に送り込むといった使い方をしているお客様もおる。

お客様の環境に合わせてダクトを敷設し、製品や機器廻りの冷却に使用

研究生 エコちゃん

SCがお客様に寄り添い、お客様の困りごとを一緒に解決してくれるのですね。サステナビリティへの取組みには、働く環境の改善も含まれますよね。労働環境が快適になることで従業員のエンゲージメント、高まると思います。

博士

そうじゃ。実際、導入したお客様からは“従業員にとても好評”との声が寄せられておる。今後もSCから何か新しい視点での工法広報されることに期待しておる。

研究生 エコちゃん

博士、、、寒い!? 😊。

ムーヴオアシス工法

4つのメリット

外観

概要

取材協力
写真

三菱電機システムサービス株式会社
リビング・ファシリティー事業推進センター
企画部開発G 酒井 大

研究生 エコちゃん

「酒井さん、ムーヴオアシス工法の開発に携わって印象に残ったことを一言お願いします。」

写真

三菱電機システムサービス(SC)は「お客様から生の声を直接聴き、一番近い立場で商売させていただいている」会社です。そんなお客様の生の声「人力で移動できて、大型で、冷たい風が広範囲に届くもの、スポットエアコンのお化けみたいなものないかなぁ~」・・・が最初だったんです。
コロナ禍の2020年1月、営業メンバーと施工管理の部署にいた私と3~4名で「暑熱対策プロジェクト」を立ち上げて、約半年後に初号機ができました。SCは製造業ではないのでメーカーにはなりえない・・・でも施工はできる!
初号機発売から4年が経ちましたが既製品では満足できないニーズに対してオンリーワンを提供できるようになりました。
ニッチな市場向けではありますが、暑熱対策の新たな選択肢として国内外問わず展開できるようになったら嬉しいですね。