密着イメージセンサ(CIS)
-
これは、何でしょうか...。 何かの部品のように見えますが。どのようなところで使われているのですか。
-
あらっ、そんなところに使われているんですか。私のいる事務所にある複合機も三菱電機のCISが中に入っているのかしら。
-
その可能性は高いぞ。三菱電機のCISは国内主要メーカーの上位機種でのシェアはトップクラスじゃ。ちなみにCISは両面印刷された原稿の「ウラ面」*1の読み取りで使われており、コピーする原稿を置いて、読み取りのために搬送させるカバーの中(複合機の図の水色破線部分)に収容されておる。
*1: 一般的にオモテ面はCISとは異なる装置が使用されます。
-
そういうことでしたか。CISは細長い棒のような形をしていますが、どのようにして表面を読み取るのですか?
-
小さいレンズがたくさん並んでいてとても精密そう。当社のCISはどのくらいの速さで読み取ることが出来るの?
-
複合機向けのCISの場合だと1分間にA4用紙を100枚程度読み取ることが出来るぞ。
-
速~い😊! 当社のCISは複合機以外ではどのようなところで使われているんですか。
-
こんなに細かいところまでピンボケしないでクッキリ読み取れるんですね。すご~い!😊
-
その表面検査の中でも最近注目されているのがリチウムイオン電池製造時の外観チェックじゃ。今、世の中で電気自動車の普及が進んでいるが、それに欠かせないリチウムイオン電池の生産量が急拡大しておる。その製造工程では多くの表面検査が必要で、CISが大活躍しておる。こんな感じじゃ。
音声なし。再生時間:1分
-
すご~い!これだけコンパクトであれば、生産ラインの小さなスペースに簡単に導入できて便利ですね。読み取れる幅もいろいろなタイプから選べるんですね。
-
そうじゃ。三菱電機は今後、現状よりもさらに細かい欠陥を読み取れる新製品を発売して、半導体や基板等の検査分野にも用途を広げたいと考えておる。
-
それは楽しみです。表面検査の作業の自動化がさらに多くのモノ作りに広がって、生産効率アップに貢献しそうですね。
-
そうなのですね。非常にタイムリーな話題で驚きました!
CISが紙幣の真贋をチェックしてくれるという“安心・安全”の点でサステナビリティに貢献しているとは。。恐るべし。。。😊
-
さきほどのCISによる複合機での読み取りも、表面検査での読み取りも、省人化や自動化によって人手不足という社会課題解消にも貢献しているのじゃ。
-
そうなのですね。これからのCISの様々な分野での活躍に期待しちゃいます。
-
その通り! 私も密着イメージセンサのこれからの活躍を早く見ちゃくなってきたぞ。
-
博士、、、寒い!? 😊。
密着イメージセンサ(CIS)
表面検査ソリューションのポイント
1. コンパクトな設備でリプレースも調整も簡単
近接撮像で設置場所の省スペース化を実現。検査したい工程への後付けや複数台取り付けも容易で、ラインカメラのような調整の手間もかかりません。
2. 11種の読み取り幅でさまざまな対象物に対応
読み取り幅は106mmから1,688mmまでの11種類をラインアップ。用途に合わせて最適な幅を選択できます。
読み取り幅ラインアップ
106mm, 309mm, 335mm, 367mm, 587mm, 617mm, 807mm, 926mm, 1064mm, 1247mm, 1688mm
3. 高精度で歪みの少ない画像
読み取り幅と同じ長さのレンズを使うことで、歪みの少ない撮像が可能。解像度が高く、より細かな欠陥判別ができます。
- 画像のゆがみが少なく測長精度が安定
- センサの端部まで正面から読み取るため角度の影響を受けづらい
- 一般レンズに比べて解像度が高くエッジをよりクリアに検知可能