赤外線センサ「MelDIR」
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これは、約2cmとずいぶん小さいですが、何ですか。。。 丸い窓のようなものがありますが、これも気になります。
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三菱電機の赤外線センサ「MelDIR」じゃ。“メルダー”と読む。丸い窓は人やモノを検知する“目”みたいなものじゃ。
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赤外線センサはどのようにして人やモノを検知するのですか。
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私たちの身の回りの人やモノは、実は表面温度に応じた赤外線を出しているんじゃ。
赤外線センサは、この赤外線をとらえて画像に変換、可視化しておる。つまり、周囲の明るさは関係ないということじゃ。
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なるほど~! MelDIRが人を検知すると、どのような画像になるか、見たいんですけど~😊
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こんな感じじゃ。低画素赤外線センサと呼ばれる製品の画像とくらべると、精細さの違いは明らかじゃろ。
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なんと😲! MelDIRは、元の画像のシルエットがそのまま映っています。でも、さすがに、お顔はハッキリしませんね。。。
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そこ、重要じゃ。顔がハッキリ映らないことは、大きなメリットなんじゃよ。むしろ顔が映らない方がプライバシーへの配慮という点で有効じゃ。
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つまり、MelDIRは人の動きや温度を検知するものの、顔をはっきり映す必要がなかったり、顔を映したくない、というシーンで活躍するということですね。それって、例えば、どういうところでしょうか。
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身近なところでは、当社製ルームエアコン「霧ヶ峰」に搭載されている“ムーブアイ”にはMelDIRが使用されておるぞ。他にもMelDIRは社内外に供給され、多くの製品に組み込まれて活躍中じゃ。例えば暗闇でも人の動きを検知できるので防犯(侵入者の検知)や見守り(ベッド上での患者の姿勢の検知)にも有効じゃ。
さらに、プライバシーに配慮しながら建物内の通行人数をカウントする用途や、会議室内の状況を把握して空調や照明の調整に役立てるといった用途もあるぞ。盛り沢山じゃが、こんな感じじゃ。
音声なし。再生時間:1分9秒
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どれも私たちにとって、とても助かる用途ばかりですね。
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シルエットだけでなく、モノの温度を検知できる点も好評じゃ。例えば、高温の対象物を取り扱う際の安全管理や快適な作業環境づくりを目的として、高温になるキッチンや工場設備の温度分布などを把握することへのニーズにも対応しておる。そして、 MelDIRは赤外線カメラと比較して価格もリーズナブルで、赤外線センサを搭載する機器メーカーにとって採用しやすいということもポイントじゃ。
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シルエットがより鮮明で、温度も測れて価格もリーズナブル! すご~い😊!
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三菱電機は、MelDIRを搭載した製品を短期間で開発できるよう、ユーザーサポートツールの提供をはじめとした様々な支援をしておる。さらに2025年1月には、センサで検知できる面積が従来の2倍以上の新製品を発売予定じゃ。検知できる面積が広くなることで、機器の設置台数を減らすことにもつながるぞ。
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MelDIRを搭載した機器が安心・安全で快適な暮らしの実現にこれからも貢献していくんですね。今後の展開が楽しみです。
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そうじゃ。MelDIRを使用した検知は、サステナビリティの見地からも今後の期待大じゃ。
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博士、、、寒い!? 😊
赤外線センサ「MelDIR」
近年、快適な空間を目指す高齢者施設やスマートビルなどでは、温度や明るさなどのデータを活用した機器やシステムの市場拡大が予想され、各種データを検知するためのツールとして、赤外線センサーを始めとする各種センサーの使用が増加しています。当社が2019年に市場投入した赤外線センサー「MelDIR」は、プライバシーを守りながら暗闇でも人の姿勢や動きなどが詳細に検知が可能なため、高齢者の見守りや人数カウントによる混雑把握や空調管理などで使用されています。