コラム
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2004年 11月分 vol.2
トラディショナルな宇宙旅行
林 公代 さん Kimiyo Hayashi profile


 民間機Space Ship Oneが、翼のついた可愛い機体で宇宙と地球の境界線・高度100kmをふわりと超え、「新しい宇宙時代がやってきたぞ」と感じる今日この頃。片や何十年も同じスタイルを貫き、淡々と人間を宇宙に運び続けてきたロシアのソユーズロケット。そのクラシカルな旅のスタイルが、逆に近い将来、新鮮で希少価値のあるものとなる可能性も。今現在、一般人に開かれている唯一の宇宙旅行(国際宇宙ステーションに1週間滞在。約22億円)は、この宇宙への定期便・ソユーズロケットで行われている。どんな旅か今のうちにチェックしておきましょう。
ソユーズ打ち上げから帰還まで
 如何ですか? ソユーズ宇宙船の中はかなり狭く、帰りもパラシュートで帰ってくるというタフでエキサイティングな旅ですね。でも、もしかしたら少しハードな旅のほうが「稀有な宇宙旅行」感覚を盛り上げてくれるのかもしれません。

 ちなみに、10月末にソユーズロケットで国際宇宙ステーションに旅立った、NASAのリロイ・チャオ飛行士は、大統領選挙に宇宙から投票。宇宙から初めて投票した宇宙飛行士になった。宇宙ライフは確実に進歩しているのです。