用語集Glossary

再生可能エネルギー(再エネ)

再生可能エネルギーとは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスといった自然プロセスによって繰り返し生成し、利用できるエネルギーを指します。再生可能エネルギーの対義語は「枯渇性エネルギー」であり、その名のとおり消費する分だけ減少していく資源(石油、石炭、天然ガスといった化石燃料など)に頼っている火力などが該当します。

近年、再生可能エネルギーが注目されている理由の1つに、SDGsが掲げる目標のうち、7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」があります※1。これはすべての人が安価で信頼できる持続可能なエネルギーへアクセスを確保するための目標です。化石燃料資源由来の発電で排出される温室効果ガスによる地球温暖化や、有害物質(硫黄酸化物や窒素酸化物など)による健康被害の問題が深刻化しているため、この目標が掲げられました。温室効果ガスを出さず、かつ健康被害をもたらすことのないクリーンなエネルギーを全世界の人に安定供給するために、再生可能エネルギーが求められています。

再生可能エネルギーのメリットは以下があります。

  1. ① 温室効果ガスを排出しない
  2. ② エネルギー源が枯渇する心配がない
  3. ③ エネルギー自給率が向上する
  4. ④ 化石燃料の輸入量が減ることで、エネルギー価格の安定に貢献する

デメリットには以下があります。

  1. ① 季節や天候の影響により発電量が変動する
  2. ② 発電コストが高い

再生可能エネルギーと似た言葉に「クリーンエネルギー」があります。クリーンエネルギーは環境に対する負荷を最小限に抑え、CO2、メタンなどの温室効果ガスを排出しない、または排出を抑えたエネルギーを指します。

※1参照:外務省ホームページ(SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省 (mofa.go.jp))