三菱電機FAについてThe Road to Automating the World
FAシステム事業 関係者インタビュー

人と技術の調和を通じて、もっと素晴らしい明日へ三菱電機ヨーロッパ ポーランド支店
マーケティング・テクニカルサポート部 部長
Lukasz Sendecki(ルーカス センデツキ) 2009年入社
2025-03

三菱電機FAシステム事業では、多様な従業員が、それぞれの想い・技術・こだわりを存分に発揮し、共通の旗印である“Automating the World”の実現を目指している。そのリアルな肉声を、世界各国からお届けする『The Road to Automating the World』。今回は、三菱電機ヨーロッパのFAシステム事業本部で幅広い任務に携わるLukasz Sendeckiに話を聞いた。
学びと成長の機会が絶え間なくある環境
── ものづくりに興味を持たれたきっかけをお聞かせいただけますか?
Lukasz:10歳のときにレゴ・テクニックのセットを買ってもらい「将来はオペラ歌手や詩人ではなく、ものづくりに携わる仕事につきたい」と感じたことを覚えています(笑)。 近年の中東欧ではロボット工学、自動化、デジタル化が急速に発展しており、その進化する技術に乗り遅れないように重工業経営を専攻してそれらを学びました。

── 三菱電機へはどのような理由で入社されたのですか?
Lukasz:多くの世界的な技術会社が欧州で急速に発展するのを目の当たりにし、自分も国際的な舞台で仕事をしたいと考えたことがきっかけです。当時の三菱電機ヨーロッパにおけるポーランド支店は中東欧全体の本社機能を果たすようになっており、中東欧における15カ国で産業技術の拡大に貢献していました。そうした素晴らしい環境に身を置くことで、私個人にとっても成長のチャンスになると考えたことも大きな理由のひとつです。

── 現在の仕事と具体的な役割についてお聞かせください。
Lukasz:現在は三菱電機ヨーロッパ・ポーランド支店におけるFAのマーケティング・テクニカルサポート部の部長を務め、40人ほどの大きなチームを率いています。担当業務はマーケティング、プロダクトマネジメント、テクニカルサポートと多岐にわたり、三菱電機ヨーロッパ・ポーランド支店を含む中東欧地域全体の予算計画と管理も担っています。
── 幅広い業務を担当されていますが、どのようなところにやりがいを感じていますか?
Lukasz:さまざまなシーンで、やりがいや喜びを感じています。最新の技術やソリューションに取り組むことができることもそうですし、技術・事業・財務・人事など多様な分野で効果的な解決策を見出すことができた瞬間もそうです。また、優秀な人材や専門家との協働により、専門分野を超えたチームを構築できた際の達成感も非常に大きなものです。そして、私個人が最もやりがいを感じるのは“学びと成長の機会が絶え間なくある”ということ。継続的な自己開発が可能な環境にも、非常に満足しています。

ビジネスはPeople to Peopleであることを心がけて
── 仕事をする上で課題に感じていることはありますか?
Lukasz:私たちのフィールドである中東欧の15カ国では、言語も文化も地政学的状況も異なります。だからこそ決まったやり方はなく、それぞれの国の、新しい状況を理解し、それに非常に素早く適応していくことが必要で、そこが非常に難しいところですね。
── そんな課題の克服に向けて大切にしていることはありますか?
Lukasz:さまざまな国と仕事をするからこそ、優秀で意欲の高いメンバーで構成された強いチームづくりが必要になります。 お客様と商談をする際は、スケジュールや投資利益率、支払条件などの話にもなりますが、最終的に契約に至るポイントは“三菱電機のトップエンジニアが関わるか”ということも多くあります。お客様が費用面だけでなく“人”を見ているように、私たちのビジネスはB(Business)to B(Business)ではありながら、P(People)to P(People)でもあるのです。だからこそ、組織にとって人材はとても大切なものと感じています。

── ご自身やチームとしての仕事は、社会にどのように貢献しているとお考えですか?
Lukasz:主に3つの面で貢献していると考えています。ひとつは、世界中の人々にとって日々の生活をさらに便利・安全・快適なものにすること。もうひとつが、雇用を創出することで地域経済の成長を支援し、地域社会の生活水準を改善すること。そして最後が、カーボンフットプリント、省エネ製品の開発、資源再利用とゴミ削減の奨励を通じた環境保護への取り組みです。また、グローバルからローカルに視点を移すと、中東欧では「外国市場で競合できる中小企業を育てよう」という声が高まっています。取引においても大手顧客だけを優遇するのではなく、どのような顧客であっても同じように付き合うことを大切にしながら、あらゆる企業の発展に貢献していきたいと考えています。
── 最後に、Lukaszさんのモノづくりに対する想いをお聞かせください。
Lukasz:人工知能、ロボット工学、IoTといった先進的な技術を、私たちは日々のものづくりへ大いに利活用することができます。しかし最も大切なのは、繰り返しになりますが“人間中心”の姿勢を忘れないことではないでしょうか。労働者と消費者の福利を見据えた安全な仕事環境と生活の質を向上させる製品は、これからも社会に好影響を与え続けるはずです。技術が人間と調和して共生し、もっと素晴らしい明日をもたらす。それが、三菱電機のものづくり精神と信じています。

この記事は2025年2月のインタビューより書き起こしたものです。