三菱電機FAについてThe Road to Automating the World
FAシステム事業 関係者インタビュー

心がこもった日本の“ものづくり”を
世界の製造業の共通言語にメルコ・ファクトリーオートメーション・フィリピン
セールス&オペレーション部
Romeo Tragico Areno(ロメオ トラヒコ アレノ) 2019年入社
2026-02

三菱電機FAシステム事業では、多様な従業員が、それぞれの想い・技術・こだわりを存分に発揮し、共通の旗印である“Automating the World”の実現を目指している。そのリアルな肉声を、世界各国からお届けする『The Road to Automating the World』。今回は、メルコ・ファクトリーオートメーション・フィリピンにおけるセールス部門のリーダーとして、FAソリューションの提案・提供を推進するRomeo Tragico Arenoに話を聞いた。
迅速かつ最善のソリューションにより喜びと満足を
── これまでの生い立ちと三菱電機に入社された経緯を教えてください。
ロメオ:父はミンダナオ島の木材会社でブルドーザーの運転をしており、母は主婦として家族を支えていました。両親ともに満足のいく教育を受けられなかったことから、子供である私にはしっかりとした教育を受けてほしいと、大学まで進学させてくれたことに心から感謝しています。高校では電気配線を専門に学び、のちに大学で電気工学の学位を取得するきっかけになりました。大学卒業後は電気主任技術者の国家資格を取得。エンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。その後は東南アジア大手の産業サプライヤーで営業としての役割を果たすようになり、さらなるステップアップとして三菱電機のFA代理店であるIFA(Integrated Factory Automation)へ転職。その会社が2019年に三菱電機と統合し、現在はメルコ・ファクトリーオートメーション・フィリピンのセールス&オペレーション部門で管理職を担っています。

── 現在の担当業務とミッションについて教えてください。
ロメオ:FA製品単体ではなく、さまざまなFA製品を複合的に組み合わせながらソリューションとして提供することに注力しています。常にお客様のお困りごとに耳を傾け、ご要望にはできる限り迅速に対応し、最善のソリューションを提供できるよう努めています。そのソリューションを通じて、お客様に喜んでいただくことが私にとって最大のやりがいです。
── 日々の仕事を行う上で大切にしていることはありますか?
ロメオ:必要以上に見返りを期待することなく、お客様の役に立つためだけに情熱を注ぎ、地に足をつけて企業や社会の課題に取り組むことです。以前、当社側では全製品の納入準備が整っていたものの、お客様の工場を一斉に停止することができないため、部分的に納入せざるを得ないというケースがありました。その際、本来であれば全額をお支払いいただいてから納入開始となるところを、入れ替えが可能なところから製品を納入し、お支払いも納入分のみを段階的にお願いする形とさせていただきました。こうした対応も、何より「お客様の役に立ちたい」という考えによるものです。

地に足をつけて、目の前のお客様と誠実に向き合う
── その信念は、どのような経緯で養われたのですか?
ロメオ:私が生まれ育った環境は、決して裕福ではありませんでした。だからこそ、地に足をつけて一生懸命に働くことが大切だという考えが根づいたのだと思います。また、他人に対して何かを期待するのであれば、まず自分から他人に対して良いことをしなければならないということも、幼少期に両親や周囲から学びました。誰かを助けようとするときに、見返りを期待した行為は相手にもすぐわかってしまいます。ですから、本当に良い関係を築こうと思うのであれば、見返りを期待することなく誠実に手を差し伸べなければいけない。それが、最終的には自分のもとに帰ってくる。今もそのように信じています。

── そのような想いが実を結んだ経験はありますか?
ロメオ:フィリピンでは今、半導体工場を筆頭に電力の節減が大きな課題になっており、当社にご相談いただいた日系電機メーカーも工場の電力消費量に頭を悩ませていました。私たちはお客様に無理なく状況を改善していただけるよう、まずは12ある工場の1つに「省エネソリューション・設備監視システム」を納品させていただきました。結果、完成後8カ月間で電力消費量を約370万kWh、金額にして2,400万ペソ(約6,400万円)ものコスト削減を実現しました。現在では7番目の工場に取り組んでおり、今後はすべての工場に導入する予定です。インバータやLVSなどの追加注文もいただいており、こうした成功も、すべてはお客様の課題と誠実に向き合った結果と捉えています。
── 最後に、ロメオさんの見据える“ものづくり”の未来とは?
ロメオ:私にとって“ものづくり”とは日本の産業文化に深く根づいたものであり、職人気質や誇り、質の高い製品を生み出していく姿勢の象徴です。それは、単にものを製造するだけでなく、心をこめて、正確に、情熱を持ってものをつくる精神と名誉を具現化したものでもあります。こうした“ものづくり”の精神と理念を世界中の製造業に携わる人たちと共有することで、さらに高品質なものを生み出し、多くの人の幸せに貢献できるのではないでしょうか。そのような素晴らしい“ものづくり”の未来が訪れることを願っています。

この記事は2026年2月のインタビューより書き起こしたものです。