Factory Automation

シーケンサ MELSEC-Qシリーズ 特長 電力計測/絶縁監視

絶縁監視

漏洩電流を計測する絶縁監視ユニット

  • 絶縁監視ユニット

    QE82LG

安全対策のための漏洩電流の計測が可能。漏洩電流(Io)を監視することにより、感電などの危険を検出します。
設備の絶縁状態の常時監視が可能。抵抗分漏洩電流(Ior)を計測することにより、設備の絶縁の劣化状態を常時監視することができます。
計測要素ごとに2段階の警報監視が可能。漏洩電流(Io)、抵抗分漏洩電流(Ior)のそれぞれで2段階の警報監視がラダーレスで行えます。2段階の警報によって注意警報と危険警報といった使い方ができます。
2回路の計測が1台で可能。同一系統、同一相線式の電源において1台で2回路の計測をすることができます。
また、GX Works2(Version 1.90U以降)で簡単にパラメータ設定できます。

[計測項目]
漏洩電流(Io)、抵抗分漏洩電流(Ior)

形 名 QE82LG
相線式 単相2線式/単相3線式/三相3線式 共用
計器定格 電圧回路*1*2 単相2線式/三相3線式 AC110V、220V共用
単相3線式 AC110V(1-2線間、2-3線間)、220V(1-3線間)
漏洩電流回路 AC1A(ZCTを使用。ZCTの一次側電流値を示す)
周波数 50-60Hz(周波数自動判別)
計測回路数 2回路*3
  • *1.110V、220Vはダイレクト接続可能です。440Vは外部に計器用変圧器(VT)が必要です。漏洩電流計測は電圧入力がない場合は計測できません。
  • *2.Ior計測は単相3線/三相3線デルタ回路で計測可能です。
    三相3線式スター回路、および高抵抗接地回路、コンデンサ接地回路など特殊な接地回路ではIo計測のみとなります。
  • *3.CH1、CH2の漏洩電流計測(Io、Ior)は、電圧入力と同一系統の回路のみ計測可能です。

生産設備の絶縁劣化の早期発見を実現

  • 制御盤内シーケンサ直結構造なので、省スペースで負荷に近い箇所の漏洩電流計測が容易です。
  • 漏電(地絡)による故障・生産装置内のモータ負荷などの絶縁監視が可能。絶縁劣化の進行を見逃しません。
  • 上限警報の監視値を2段階で設定可能。絶縁劣化箇所・状態を段階的に把握し、生産設備が突発停止・故障する前に先手の対策が可能となります。

Ior方式で設備の絶縁劣化の常時監視を実現

  • 従来のlo方式では、コンデンサ成分の漏洩電流(loc)が多いインバータ回路で絶縁監視が困難でした。このユニットでは抵抗分漏洩電流(lor)の計測が可能で、loc分を除去して絶縁劣化による漏洩電流の正確な監視が可能です。
  • 設備稼動中でも抵抗分漏洩電流(Ior)を常時計測。停電いらずで絶縁劣化の予兆を逃さずキャッチします。

漏洩電流(Io)は設備全体のIocの影響を受けるため、絶縁劣化診断にはIor計測が有効です

■ 漏洩電流の計測方式(Io計測とIor計測)

Ior絶縁劣化により流れる漏洩電流(抵抗成分の漏洩電流)
Ioc絶縁状態が健全であっても流れている漏洩電流(静電容量分の漏洩電流)
IoIorとIocを合成した漏洩電流(ベクトル合成)
  • 配線長が長い設備やインバータ機器、各種フィルタを設置した設備ではIocが変動します。

ラインアップ

チャンネル数 絶縁監視
2ch QE82LG