MESインタフェースユニットは、シーケンス制御システムとITシステムのデータベースを連携することにより、生産性・品質の向上を実現します。ウィザード形式の専用設定ツールでは、SQL*1文が自動的に生成されるため、データ通信用のプログラムを作成する必要がありません。また近年、生産現場では、装置/設備の高性能化に伴うタクトタイム短縮やトレーサビリティーの強化が求められており、大容量データの送受信が発生する用途においても活用いただけます。
FA技術とIT技術を活用し、開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減し、一歩先のものづくりを支援するのがFA統合ソリューション「e-F@ctory」です。この「e-F@ctory」のキーコンポーネントである情報連携製品、MESインタフェースは、シーケンス制御システムとITシステムのデータベースを連携することにより、生産性・品質の向上を実現します。
MESインタフェースは、シーケンサCPUとITシステムのデータを相互に連携させます。製造実績の送信やレシピ情報の受信などを高速に行えます。
MESインタフェース側でイベントデータの発生条件を監視し、条件成立時にITシステムのデータベースへ作業実績情報などのデータを送信できます。また、MESインタフェースを使って作業指示情報などのデータをデータベースから読み出せます。
アクセス可能データベースとして、商用データベース(Oracle®データベース、Microsoft® SQL Server®、Microsoft® Access®)だけでなく、市場ニーズの高いオープンソースデータベース(MySQL®、PostgreSQL)に対応しています。
MESインタフェースユニットを使うことで、シーケンサとデータベースを直結できるようになり、システム構成を簡素化できます。また、接続にはゲートウェイパソコンやプログラムが不要なため、従来よりシステム構築時の作業工数・工期が減少します。さらに、信頼性の高いMESインタフェースユニットを利用することで、パソコンの維持補修コストを低減できます。
近年、生産現場では、装置/設備の高性能化に伴うタクトタイム短縮やトレーサビリティーの強化が求められ、生産データの高速化・大容量化が進んでいます。MELSEC iQ-R MESインタフェースは、MELSEC iQ-Rシリーズならではの高い性能により、高速・大容量な情報連携を実現します。ガラス製造や二次電池製造などの大容量データの送受信が発生する現場においても活用いただけます。
専用設定ツールでは、ウィザード形式で必要な項目のみを迷わず順番に設定できます。設定をもとにSQL文が自動的に生成されるため、データ通信用のプログラムを作成する必要がありません。
MESインタフェースユニット性能仕様
項目 | RD81MES96N |
---|---|
データベース連携 | |
アクセス可能データベース種別*5 | Oracle®データベース、Microsoft® SQL Server®、 Microsoft® Access®、MySQL®、PostgreSQL |
SQL種別 | 抽出(SELECT)、挿入(INSERT)、更新(UPDATE)、削除(DELETE)、 複数抽出(Multi-SELECT)、複数挿入(Multi-INSERT)*6、処理実行(STORED PROCEDURE) |
DB通信アクションのフィールド数 | 最大65536フィールド |
アクセス可能CPU*5 | MELSEC iQ-R、MELSEC-Q、MELSEC-L、MELSEC iQ-F、MELSEC-F |
データ収集間隔 | |
高速収集 [ms] | シーケンススキャンタイム同期、1~900(32K点まで) |
汎用収集 [s] | 0.1~0.9、1~3600 |
機能 | |
DBレコード入出力機能 | 上位情報システムのデータベースデータを読出し/書込み |
デバイスメモリ入出力機能 | CPUユニットのデバイスメモリデータを読出し/書込み |
トリガ条件監視機能 | 時刻やデバイスタグ要素などの値を監視し、トリガ条件が偽から真に変化(条件成立)したときジョブを起動 |
データ演算・処理機能 | 四則演算、剰余や、文字列演算などを行う |
プログラム実行機能 | MESインタフェースユニットからサーバー上のプログラムを実行 |
DBバッファリング機能 | MESインタフェースユニットとデータベース間のネットワーク切断やデータベースのダウンなど、データ連携ができない場合に、データベースへの送信データをバッファリングして復旧後に再送 |
RESTサーバー機能*7 | RESTクライアントから、ジョブ関連操作、ジョブ情報取得が可能 (MELSEC-Qシリーズ MESインタフェースユニットの「XML処理機能」にも対応) |
ファームウェアアップデート機能*5 | ● |