まるごと記録によって収集したデータ(レコーディングファイル)のうち、デバイス/ラベルデータとイベント履歴は、プログラムの動作遷移と共にオフラインで再現できます。また、同時に収集したカメラ映像と併せて確認することで、映像の中から怪しいと思ったポイント(発生時刻)をコメント付きでマーキングできます。確認者がマーキングした時刻の状態は離れた場所にいる現場担当者・保全担当者・設計者間で共有できるため、膨大な映像データの中からでも発生状況の認識合わせがスムーズに行え、異常原因の特定が容易です。システムレコーダなら、レコーディングファイル(デバイス/ラベルデータ、イベント履歴、カメラ映像)とマーキング情報(ログマーカー情報)、エンジニアリングツールがあれば、いつでも、どこでも(現場、設計事務所のパソコン、海外拠点など)、誰でも(保全担当者、設計者)トラブル発生時の状況を再現できます。
ネットワークカメラで撮影した映像は汎⽤の動画再⽣ソフトで表⽰できるほか、映像確認専⽤のツールでも確認できます。これは、エンジニアリングツールとは独⽴したツールのため操作は簡単で、現場に設置されたパソコンにインストールしてもプログラム等のノウハウが漏洩するリスクがありません。
動作が気になるデータ(デバイス/ラベル)を選択することで、選択対象の変化に影響を与える関連データをフロー図で視覚的に示します。また、デバイスから使用先のプログラムにジャンプし処理の前後が確認できるので、原因追究が迅速で容易です。
デバイスの状態を、計測器のように観察し、異常のありそうな変化を見つけます。
プログラムとデバイスの変化をオフラインで表示します。
これら全ての画面が、時刻によって同期し、トラブルを発生させたプログラム、操作、入力などの要因を追究できます。
映像表⽰、プログラムモニタ、波形表⽰の同期による迅速な原因分析
トラブルが発生したときの映像に対して着目点に「しるし(ログマーカー)」を付けられます。ログマーカーの位置は保存されるので、いつでも該当箇所にジャンプできます。また、このログマーカーは関係者で共有できるので、複数人で同じ着目点を見ながら多角的に解析できます。
記録したログマーカーに対して、重要度や事象の種類に応じて色分けしたり、見返したときにわかりやすいようにコメントが付けられます。解析を効率的に進められます。
映像を確認した後は、その問題を発生させる出力と関連するデバイス、デバイスを変化させるプログラムを追っていきます。各ツールは、時刻で同期、再生速度を変えて目的の瞬間を表示できるため、関連性を維持しつつ変化のポイントを確認しながら詳細に解析を進められます。
GX VideoViewerの機能に加え、簡単な設定で映像の違い(差分)を抽出してマーキング
❶記録された映像から自動で差分をマーク
画像から人の目で異常を見つけ出すのはとても根気の要る作業です。特に、速度の差異を人目で見つけ出すのは困難で、小さな差分だと見落としも起こります。GX VideoViewer Proは、映像の中から正常パターンと異なる個所(差異)を抽出し、自動でマーク。違いを見逃さず、見るべきポイントを抽出します。
❷2ステップの簡単設定
独自のアルゴリズムによる自動検出は、
①正常な動作の映像を設定する。(正常時モデル生成)
②差分抽出実行。
の2ステップ。「見た目」と「動き」の変化から差異を抽出し、自動でマークします。
もちろん、ログマーカーは、他のアプリケーションと同期可能です。
Mitsubishi Electric's AI creates the State-of-the-ART in Technologyの略。
全ての機器をより賢くすることを目指した当社のAI技術ブランド。
プログラム、波形データ、GOT(画面・操作履歴・アラーム履歴)を時刻同期で再生
記録したデータをGX Works3に読み込ませるだけで、解析に必要なツールが起動します。シークバーを動かすことでプログラムの遷移、波形によるデータの変化、GOTの画面表示、操作履歴・アラーム履歴を時刻同期させて再生できます。
❶デバイス/ラベルの影響範囲がわかる
気になるデバイス/ラベルと、その影響範囲をデータフロー図で確認できます。コメント、命令名、イベント履歴、モニタ値が表示され、何がどのように処理されているかをまとめて確認できるので、エラー原因の特定が容易です。
❷プログラムの着目点をブックマーク
気になるプログラムの位置を本のしおりを付けるように登録し、あとからスピーディーに見直すことができます。
❸様々なプログラム⾔語に対応
ラダー⾔語、FBD、SFC(Zoom内)、ST ⾔語のプログラムも解析できます。
モーションユニットのデータをGX LogViewerに読み込ませることで、シーケンサのデバイスと同じように、軸データを波形として表示、比較、解析できます。
トラブル発生時のプログラム・波形データ・画面データ・映像データを、現場のタッチパネルMELIPC MI3000(Windows® OS搭載)で再現できます。現場で収集・記録したアラーム履歴や操作履歴とトラブル発生時の状態を関連付けて再現できるため、効果的にトラブル発生の原因究明ができます。