シーケンサ MELSEC iQ-Rシリーズ 特長 システムレコーダ
まるごと記録
まるごと記録 制御データ
シーケンススキャンごとの全デバイス/ラベル収集
- ❶全デバイス/ラベル収集
- レコーダユニット/カメラレコーダユニットならば、トリガ発生前後の全デバイス/ラベルデータを毎スキャン、タイムスタンプ付きで自動収集できます
- 解析に必要なデータを漏らさず記録できるため、異常解析が容易となり、設備復旧までの時間を短縮できます
- 安全デバイス/ラベルの収集にも対応しています
- ❷簡単設定
- レコーダユニット/カメラレコーダユニットの設定は、GX Works3上から直感的に設定できます
- まるごと記録する対象デバイス/ラベルの設定は、チェックを入れるだけで自動的に選択されるため簡単に設定できます
- 収集に伴うスキャンタイムへの影響も机上で確認できます
- ❸スキャンタイムの影響を最小化
- CPUユニットと負荷を分散した設計により、制御への影響を最小限にできます
- 収集対象を絞り込むことで、スキャンタイムの影響をさらに最小化できます
- 収集対象は、フィルタ条件で絞り込むことで、すばやく設定できます
用途に応じたレコーディング方式
トラブル発生前後のデータを記録できる
- レコーダユニット/カメラレコーダユニットの保存期間設定は2種類ご用意しています。トラブル発生前後の記録以外に、設備サイクルの開始を起点にしてデータを記録できます
- ファイル保存トリガ前後時間が1~86400[秒]となる範囲で設定できます
- レコーディングバッファ容量を超える場合、古いデータから上書きされます
- 設定をすれば、ファイル保存トリガなしでも保存できます
- レコーディング開始トリガごとに、前のレコーディングバッファを上書きします
- 1回のレコーディングにおいてレコーディングバッファ容量を超える場合、古いデータを優先し容量超過後のデータは破棄されます
豊富なレコーディングトリガ設定
- レコーダユニット/カメラレコーダユニットでは、記録するトリガの種類を豊富に持っており、お客様の用途に合わせてお使いいただけます
- トリガを設定することにより、だんまり検知や、動体検知も可能で、これまで検知できなかった異常も検知できます
- 周期的に動いている信号をモニタリングして、一定期間変化しない場合をタイムアウトとして検知します
- 装置のだんまり検知としてお使いいただけます
- ネットワークカメラで設備や作業者を監視して、動きがあった時にトリガをかけます
- 動体検知はカメラレコーダユニットのみ対応しています
- 使用できるネットワークカメラについては、テクニカルニュースをご参照ください。
ファイルサーバーへの自動保存
- レコーディングファイルの保存先は、レコーディング機能対応ユニットのSDメモリカードだけでなく、NAS/パソコンなどのファイルサーバーが選択できます
- NAS/パソコンなどのファイルサーバーを活用することで、大容量にデータを保存できます。また、収集したデータを現場に取りに行く必要がなくなります
異常が発生した瞬間の動画をネットワークカメラで記録
- カメラレコーダーユニットでは高速フレームレートFAカメラから、業界標準に対応した多彩なネットワークカメラまで対応しているため、撮影対象や設置環境に合わせたカメラを選択できます
- ネットワークカメラの詳細設定(解像度、フレームレートなど)はカメラごと個別に設定する必要がなく、GX Works3上から行えます
撮影対象・設置環境 | 使用可能カメラ |
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高速フレームレートFAカメラ |
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広角レンズ・魚眼レンズタイプ |
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光学ズーム対応タイプ PTZ(Pan-Tilt-Zoom)対応タイプ |
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モジュラータイプ 無線タイプ |
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防爆タイプ |
まるごと記録 動画データ
カメラを制御して撮影対象に合わせる
- 表示器(GOT)やMELIPC MI3000にネットワークカメラのライブ映像表示、PTZ(パンチルトズーム)制御を行えます
- 装置の動きを表示器(GOT)やMELIPC MI3000上から動画で確認できます
- 監視のポイントが変わっても、実際の動画を見ながら現場ですぐに調整できます
高画質かつ長時間録画に対応
- システムレコーダは、高圧縮率のH.264コーデックに対応し、ストレージ容量を抑えながら高画質に長時間の録画ができます
- 汎用の動画フォーマットを採用しているため、動画ファイルの格納先移動や加工は不要です。また、汎用の動画再生ソフトやGX VideoViewerやGX VideoViewer Proにより、その場で動画を確認できます
リアルタイムな全サーボ軸データ収集
- ❶サーボの動きも記録できる
- シーケンサのスキャンよりも高速に動作するモーションの制御データを、タイムスタンプ付きで正確に記録できます
- サーボの動きをより細かく捉えられます
- ❷プログラムレスでかんたん自動収集が可能
- プログラムレスでかんたんな設定だけで収集できます
- MELSEC iQ-Rシリーズ モーションユニット/モーションCPUユニットと接続されたMELSERVO-J5/J4シリーズ サーボアンプの速度・トルク・位置データは、トラブル発生時にロギングデータとして自動収集できます
- タイムスタンプの付いたデータがモーションユニット/モーションCPUユニットのSDメモリカード内へ保存されます
レコーディング対応機器*1が連動してデータをまるごと記録し、簡単に異常要因を特定できるNEW
- レコーディング対応機器*1のいずれかが異常を検知した際、システム内の全レコーディング対応機器が一斉にデータを保存します
- 異常発生時の各機器の制御データや動画を突き合わせて確認できるため、複数の機器にまたがる異常要因を簡単に解析できます
包装機の例
ネットワーク経由で連動し、装置間にまたがる異常要因も特定できるNEW
- レコーディング対応機器*1が異常を検知した際、CC-Link IE TSNを経由して異常検知を通知できます
- 複数装置/工程で構成される大規模な生産ラインにおいても、シーケンサ間にまたがる異常要因を時間軸を合わせながら簡単に解析できます
- *1.レコーダユニット/カメラレコーダユニット/モーションCPUユニット/モーションユニットが対応しています。
まるごと記録 イベント履歴
イベント履歴も記録
- エンジニアリングソフトウェアからの操作や、外部機器からのデバイス/ラベル操作を、イベント履歴として記録できます
- イベント履歴をデバイス/ラベルの変化の記録と合わせて、トラブル発生時に分析をすることで、外部機器からのデータの書込みや、作業者の操作による影響がなかったのか確認できます
記録対象 |
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エンジニアリングソフトウェアからの操作 |
SLMP(Seamless Message Protocol; Ethernetで使用するプロトコル)によるデバイス/ラベル書込み |
命令によるデバイス書込み(他局または他号機からの書込み) |
シンプルCPU通信によるデバイス書込み(交信相手からの書込み) |
操作履歴とアラーム履歴の記録
- ❶操作履歴で原因究明を簡単に
- オペレータが「いつ・何を・どのように」操作したかを操作ログとして時系列でSDメモリカード・USBメモリに記録し、現場の表示器(GOT)、MELIPCMI3000で確認できます
- 操作ログ、アラーム履歴等のデータはパソコン上で時系列に確認できます
- オペレータ認証機能と組み合わせて使用することで、「誰が」操作したかを記録でき、トラブルの原因を素早く究明できます
- ❷システムのアラーム発生情報を記録
システムで発生したアラーム情報を、現場の表示器(GOT)で保存し、アラームを装置別の表示や、アラーム発生箇所の局番や号機を表示できるため、大規模システムのエラー発生の際にも、効果的にトラブルシューティングできます。