安全増設ユニット MELSEC iQ-Fシリーズ

システム構成

• *1安全メインユニットは最大１台まで接続可能です。また、安全増設ユニットの後ろに一般制御の増設ユニットは接続できません。

安全制御を省配線・省スペースで導入可能

CPUユニットに安全増設ユニットを接続して、安全制御システムを構築できます。安全制御用モニタ配線や安全リレー間のロジック配線が不要となり、省配線・省スペース化に貢献します。

ロータリスイッチで内蔵プログラムを選択可能

安全メインユニット、安全入力拡張ユニットには、それぞれ9種類のプログラムが内蔵されています。ユニット正面のロータリスイッチで、動作させる内蔵プログラムを選択し、設定を適用するだけで、安全制御システムの構築が可能です。そのため、安全制御のためのシーケンスプログラムは不要です。

プログラム一覧

外部機器との連携で設備状態の見える化を実現

FX5U/FX5UC/FX5UJ CPUユニットの内蔵機能や表示器（GOT）などを利用した機器連携で、現場で情報共有が可能です。また、事務所などの離れた場所からネットワークを経由して、エラーモニタや情報収集など、装置の安全の状態を簡単に監視できます。

安全増設ユニット構成ガイドで配線を簡単チェック

安全増設ユニットをご活用いただくために、MELSEC iQ-Fシリーズ安全増設ユニット構成ガイド^*2を用意しています。本構成ガイドは、安全増設ユニットのシステム構成や設定、配線を容易に確認するためのツールです。このツールを使用すると、入出力機器の接続端子の確認、配線図の確認、ロータリスイッチ変更時の確認、作成した配線図の印刷ができます。

• *2三菱電機FAサイトから無償でダウンロードできます。

GX Works3でユニット診断可能

安全増設ユニットの入出力や設定、エラーコードなどの情報は、安全メインユニットのバッファメモリに格納され、エラー履歴は最大16件まで記録できます。エラー発生時は、エンジニアリングソフトウェアGX Works3のユニット診断からエラー内容や対処方法などを確認できるため、トラブルシューティングも容易です。

バッファメモリで安全機器の設定内容や入出力の状態を確認でき、安全制御の状態（装置の安全稼動時、非常停止時）で一般制御の動作を変更できます。安全増設ユニットでは、CPUユニットから状態をモニタできるため、シーケンスプログラムで設定内容を確認し、対処方法を作業者に通知することもでき、復旧時間の短縮にも活用できます。

製品一覧

• *3当社が提携したメーカーと共同で開発・製造し、両社の社名・ブランドを冠した製品です。一般仕様と保証内容が異なりますので、当社の営業窓口までお問い合わせいただくか、各製品のマニュアルをご参照ください。
• *4使用するためには、安全メインユニットが必要です。
• *5内蔵プログラムはINPUT A、INPUT Bのそれぞれについて安全メインユニットとのロジックパス接続方法を設定できます。
• *6オフディレイ時間は安全メインユニット側で設定します。

MELSEC iQ-Fシリーズ安全増設ユニットはドイツの安全機器メーカー「SICK」社と共同開発・製造しています。MELSEC iQ-FシリーズCPUユニットとは保証内容が異なりますので、各支社にお問い合わせいただくか、各製品のマニュアルをご参照ください。