前頁のようなスターデルタ始動の場合、電磁接触器は
1. スター用電磁接触器(MCS)
2. デルタ用電磁接触器(MCD)
3. 主回路用電磁接触器(MCM)
の3つが必要になります。それぞれの選定の考え方を下記表にまとめます。
スター用電磁接触器 (MCS) |
- スター用電磁接触器に流れる電流は、じか入れの線電流に比較して1/3となるので、モータの始動電流を6Im(Im:モータ定格電流)とすると下記になります。
スター始動電流 = 6Im × 1/3 = 2Im
- スター始動時間は15秒程度であり、一般的にはインチングや高頻度の開閉は行わないので、スター用電磁接触器はじか入れの1/3の容量で選定できます。
- スターからデルタへの切換えがモータの回転数が十分に上がらないうちに行われると、始動電流が減衰していない状態で大きな電流を遮断することになり、電磁接触器の電気的開閉耐久性を大きく減少させることになります。
- 一般的にスターからデルタへの切換えはモータの回転数が80%以上に達した時点(始動電流が初期値の約1/2以下となる)で行われるとして電磁接触器のフレームを選定します。
スター始動完了時の電流 = 0.8 × Im
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デルタ用電磁接触器 (MCD) |
- デルタ用電磁接触器はデルタ相内に入るため運転電流はじか入れに比べて1/√3になるので、
1/√3の容量で選定できます。
- デルタ用電磁接触器はAC-3級責務となりますが、デルタ相内接続の電流遮断となるため、接点は最終的に単相遮断を行うことになり、じか入れよりも厳しくなります。
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主回路用電磁接触器 (MCM) |
- 主回路用電磁接触器はデルタ相内接続または主回路接続(線電流開閉)方式があり、デルタ相内接続の場合はデルタ用電磁接触器と同様1/√3の容量で選定できますが、主回路接続の場合はモータの定格電流での選定となります。
- 主回路用電磁接触器の制御方式には、スターからデルタへの切換え時に主回路用電磁接触器を一度開路(スター電流を遮断)し、再び閉路してデルタ運転に切り換える方式と始動時の閉路をそのまま保持状態でデルタ運転に切換える方式があります。
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