3.1
過電流継電器の特性と選定
(2) 高圧受電の過電流保護協調と選定
高圧受電設備構内の過負荷と短絡事故を検出し、速やかに受電点の遮断器を遮断させ、電力会社の配電用変電所へ事故を波及させないように、過電流継電器の動作値や動作時間を整定(セット)することを、過電流保護協調といいます。
過電流継電器は特別の場合を除いてJIS C 4602 高圧受電用過電流継電器に準拠したものを使用します。
受電点 :限時要素+瞬時要素
分岐回路:基本的に限時要素のみ
①動作値整定
過電流継電器の限時要素と瞬時要素の動作値整定例を表 3.1-2に示します。
表3.1-2 過電流継電器の動作値整定例
| 要素 | 動作値整定例 | 備考 |
|---|---|---|
| 限時要素 | 受電最大電力(契約電力)の110~150%とします。 | ![]() P :受電最大電力(契約電力) E△:系統電圧 |
| 瞬時要素 | 受電最大電力(契約電力)の500~1500%にします。 ただし、変圧器の突入電流や電動機の始動電流などで動作しないようにします。 |
![]() 上記2つの式を同時に満足する電流値に整定します。 n :CTの過電流定数 VA:CTの負担 |