をクリックで、F点・短絡事故発生の説明をします。

3.3.1 地絡方向継電器の必要性(もらい事故防止)

地絡継電器(GR)は、前項で説明したように、地絡電流の大きさのみで動作するため構内充電電流との関係で外部事故時に不要動作することがあり、この不要動作を防止するために地絡方向継電器を使用します。

図3.3-1の高圧配電系統において、需要家Aで地絡事故(F1)が発生した場合、需要家AのZCTには、In+Ic2が流入し、この電流を検出して地絡継電器GR-Aが正常動作し、需要家BのZCTにはIc2が流出方向に流れますが、DGR-Bは検出方向外であり不動作となります。

一方、需要家Bで地絡事故(F2)が発生した場合には、需要家BのZCTには In+Ic1 が流入し地絡方向継電器DGR-Bが正常に動作します。
このとき需要家Aは地絡継電器GR-Aであり Ic1の大きさによっては不要動作することになります。
このように地絡方向継電器は外部事故時の不要動作を防止するために使用します。
尚、F1点、F2点の地絡事故の際、上位配電用変電所DGRには、正常動作入力が印加されますが、保護協調条件(動作値・動作時間の差)により、下位側のGR-A、DGR-Bが先に動作する事になります。