3.3
地絡方向継電器の特性と選定

(1) 地絡方向継電器の動作特性
①動作値
地絡事故時の零相電流と零相電圧で検出感度を決定し、零相電流の方向を判断して動作するため下記の動作値を備えています。
(零相電圧Voに対し、入力電流が規定された位相角であれば動作する)
JIS C 4609規格
:Io動作値整定範囲(ZCT一次側)
:0.2-0.4-0.6Aは必須で他は1.0A以下のこと。
Vo動作値:固定または可変式(数値はメーカーに一任)
なお、地絡方向継電器は、地絡事故の方向判別をする必要があり右図のような位相特性を持っています。(位相角度はメーカーに一任)
②動作時間 ・・・・GRと同様
高圧系統の地絡事故電流は、数A程度と小さく、機器の熱特性を考慮する必要はありませんので、反限時特性は必要ありません。
JIS C 4609規格では、
整定値の130%入力で0.1~0.3s
400%入力で0.1~0.2s
と規定されていますが、実際は定限時特性に近似した特性となっています。
※限時特性は、動作入力量に関係なく動作時間が一定となる特性です。