③零相電圧V0は次式で表すことができます。

零相電圧V0 = (V *a+V *b+V *c) / 3

したがって、事故の無い健全状態では3相が平衡(バランス)しているので、A、B、C相の加算値は零となります。
次に、6.6kV系統でA相完全地絡を考えると
Va = 0、|Vb|=|Vc|= 6600V、Vb と Vc の位相を考えると図3.3-2により零相電圧Voは3810V となります。
このことから、V0は完全地絡事故の3810Vから健全時の0Vまでの電圧が発生します。
地絡事故においては、故障を%表現し3810V発生の故障を100%故障と表現します。10%故障では 381Vとなります。

高圧受電設備においては、このVoを検出するのにZVT(コンデンサ接地形零相電圧検出器)を使用します。
なお、高圧受電のV0導出としてはEVT(接地形計器用変圧器)を使用することはできません。
これは、電力会社配変側でのメガリング(系統の絶縁抵抗測定)の際、EVTが需要家に多数設置されていると、EVTが直流的に多点接地していることになり不具合が生じるためです。
※コンデンサは、直流インピーダンスが無限大(∞)である事を利用しています。