保護継電器は、電路および機器の保護用として各種のものが多数使用されており、これらの継電器が長期間にわたって本来の機能を十分に発揮するためには、日常および定期的な保守点検が必要です。
特高・高圧受電設備等で使用されている保護継電器(OCR、GR、DGR、OVGR、OVR、UVR等)の保守点検については日本電機工業会技術資料 JEM-TR 156 (保護継電器の保守・点検指針)が発行されており、主として継電器の使用場所における定期試験に際して点検すべき項目、試験方法、判定基準(管理値)などが説明されているので、参照ください。
以下に要点を記載します。

補足:自己監視機能を装備したディジタル形保護継電器は、初回点検の省略および定期点検周期の延長が
   可能なものもあり、また点検内容も簡略化可能な場合もあるので、定期点検の周期および点検内容に
   ついて検討するときは各製造業者カタログおよび取扱説明書を参考にしてください。

(1) 継電器は適切な定期点検と保守があってはじめて満足すべき性能を発揮します。
   点検は使用開始後約1ヶ月に1回、それ以降は少なくとも1~2年に1回は行ってください。

(2) 導電部分の締付部のゆるみは異常加熱の原因になりますから端子部の締付けやタップ栓がゆるんでいないかを調べて
   ください。

(3) 電流引外し方式の過電流継電器において瞬時要素が動作する電流が印加された後では運用に際し、継電器の特性試験を
   実施し内蔵のb接点が正常動作することを確認してください。

(4) ディジタル形保護継電器MELPRO-Aシリーズは正常運用時にはRUN表示のLEDが点灯しておりますので、日常点検等で
   確認してください。
   なお、MOC-Aリレーの場合には入力電流が 0.7A以上必要となります。

(5) 主回路に接続されているCT、VT等の2次側アースが改造工事等に外されていないかチェックしてください。

(6) MGR、MDG形継電器に使用されているZCT 1次導体およびスペーサ等に異常がないかチェックしてください。