Factory Automation

海外レポート

台湾と韓国にも「e-F@ctory Alliance」発足

2018年6月公開

FAとITをつなぐソリューションであるe-F@ctoryは、生産現場の各装置から管理部門の分析までカバーする範囲が広く、一つのベンダーで完結することはほとんどありません。顧客に最適なソリューションを提案するために、三菱電機はe-F@ctory Allianceを立ち上げ、多くのパートナーメーカーとのコラボレーションを展開しています。

e-F@ctoryの導入が海外に広がるにつれて、その地域の企業との連携などパートナーのグローバル化が進んでいます。そこで、各地域におけるパートナーとの連携を強化するため、e-F@ctory Allianceを欧州や米国、中国と相次いで発足させました。今回、新たに発足した台湾と韓国は、それらに続く世界で5番目、6番目のe-F@ctory Allianceです。

台湾e-F@ctory Alliance発足式典


台湾e-F@ctory Allianceの発足式典で挨拶する
台湾経済部工業局の楊志清副局長

台湾での発足式典は、2018年3月1日に台中市で開催されました。パートナー61社が参加し、台湾三菱電機代表の稲葉元和からの冒頭挨拶の後、台湾政府から経済部工業局の楊志清副局長、日本台湾交流協会の宮越朗室長、台湾の電子業界を代表して台湾区電機電子工業同業公会の鄭富雄副理事長がそれぞれ挨拶。続いて三菱電機FA海外事業部長の清水則之の挨拶の後、FAソリューション計画部事業企画グループマネージャーの南澤一成が、グローバルにおけるe-F@ctory Allianceの活動状況とともに、FAとITを協調させる日本発のエッジコンピューティング領域のソフトウェアプラットフォーム「Edgecross」や最新技術として稼働率向上や予防保全を実現する三菱電機のAI技術を紹介しました。


台湾e-F@ctory Allianceの発足式典で挨拶する台湾経済部工業局の楊志清副局長


攝陽企業股份有限公司の玉井武志副総経理が
台湾e-F@ctory Allianceの活動計画を説明

三菱電機の現地販売会社の攝陽企業股份有限公司副総経理の玉井武志は、台湾e-F@ctory Allianceの具体的な活動計画を説明。また、パートナーからは三菱電機との連携ソリューションの発表も行われ、今後のe-F@ctory Allianceの活動への期待が語られました。


攝陽企業股份有限公司の玉井武志副総経理が台湾e-F@ctory Allianceの活動計画を説明

韓国e-F@ctory Alliance発足式典

3月8日に韓国ソウルで行われた韓国e-F@ctory Allianceの発足式典にはパートナー33社が参加しました。韓国三菱電機オートメーション社長の金からの冒頭挨拶の後、スマート製造革新センターの宋センター長から「韓国スマート製造革新推進戦略」について解説。続いて三菱電機FA海外事業部長の清水則之の挨拶の後、FAソリューション計画部事業企画グループ専任の川端康弘がこれまでのe-F@ctory活動内容と今後の展望を紹介しました。

ソウルで行われた韓国e-F@ctory Allianceの発足式典にはパートナー33社が参加

式典の中では韓国e-F@ctory Allianceの活動方針の説明もあり、展示会やセミナーへの共同出展などのプロモーション連携、パートナー企業と連携した顧客提案を行う営業連携、三菱電機の支援による技術連携の3つを柱とし、個々の具体的な計画を説明しました。
具体的には「Smart Factory + Automation World」などへの共同出展のほか、日本や中国のe-F@ctory導入工場への顧客視察支援、パートナー専用のサポート窓口開設やデモ機貸出制度などを通して、パートナーの営業機会拡大を後押しする方針を示しました。

式典ではこれらに加えて、先行してe-F@ctory Allianceを発足させた中国の活動内容を紹介したほか、パートナー2社が講演を行っています。

台湾は半導体、液晶、PCB(プリント基板)、EMS(電子機器の受託製造サービス)の分野でグローバルに活躍するメーカーが集積する地域。また韓国には、精密な加工技術を要する半導体に加え、電機電子や自動車の分野で世界的なメーカーが集まっています。

今回、三菱電機は両地域においてe-F@ctory Allianceを発足させ、各地域のパートナー企業との連携をより一層強化し、ものづくりのスマート化を進めていきます。

※講演者の所属は、2018年3月時点のものです。

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