DIATONEエンジニアと三菱テレビ
かつて市場を席巻したDIATONEブランドのスピーカー。広帯域性能が生み出す透明で解像度の高い音質は、専門家、オーディオマニアの憧れの的でした。
実は、このDIATONEスピーカーの設計・開発にあたっていたエンジニアのもう一つの活動領域は、テレビをはじめとするAV機器の音響システムの開発でした。三菱テレビの歴史は、1960年代の高雄シリーズの昔から現在に至るまで、彼らDIATONEのエンジニアたちと共に作られてきたのです。
薄型化の中で、さらに高音質を追求
DIATONEのエンジニアたちは、テレビの音質向上を追求し続けています。
テレビの薄型化でスピーカーのサイズも小さくなる中で、いかに原音に近い音を再現するか。その厳しい課題に挑戦し、DIATONE HDやDIATONEリニアフェイズをはじめとする数々の新しい技術が生まれました。「音がいいテレビ」という三菱テレビREALシリーズの評価は、このたゆまぬ技術の進化に支えられています。
三菱だからできた先進の技術 — DIATONE NCVスピーカー
そしていま、さらなる先進の技術が三菱テレビの新たな歴史を開きます。カーボンナノチューブを配合した新素材を振動板に使用したDIATONE NCVスピーカーによって、テレビは本格オーディオシステムに匹敵する音質を実現したのです。三菱電機の複数の研究所をはじめ、カーオーディオを担当している三田製作所、テレビ、レコーダーを担当している京都製作所、DIATONEエンジニア部門など三菱電機音響関係者の数年に渡る連携によって、他に類を見ない革新を実現しました。
DIATONEの音響技術のすべてを自らの手で開発する三菱電機だからこそ、既存の技術を買って組み立てる手法では成し得ないテレビの進化が可能になったのです。