ヘルスケアソリューション

保険薬局では2020年9月の改正医薬品医療機器等法施行により、薬剤師に薬の飲み合わせ点検や履歴管理といった 、いわゆる服薬指導のフォローアップが義務化され、オンラインでの服薬指導も認められるようになりました。この業務を確実かつ円滑に行えるようにするため、レセコンと連携した電子薬歴のシステムはもちろん、オンライン資格確認からスマートフォンを活用したオンライン服薬指導、さらには重症化予防等のより高度な継続的服薬指導を簡単に実現 、サポートできるシステムへのニーズが高まっています。

介護の現場においても、DXが進んでいます。厚生労働省の科学的介護情報システム（LIFE等）を活用し介護記録を簡単に作成できるソリューションの導入が、一部の介護施設でスタートしています。さらに介護記録の情報をAIで分析し、その結果を介護現場に提供するサービスや、医療とのデータ連携に向けた取り組みも始まっています。

三菱電機では、保険薬局・介護現場のさまざまな業務を最新のデジタル技術で支援する数々のシステムをご用意していますので、安心してご相談いただけます。

ドラッグストアチェーンのように流通小売業界と保険薬局の融合、地域健康サポート発信拠点としての役割、スポーツジムや外食チェーンとの連携など、「健康サポート」をキーワードに、業界の垣根が徐々になくなってきており、“医” “薬” “食”をつなぐデジタル技術は不可欠なものとなってきています。

三菱電機は、1980年代のオフコンシステムの時代から保険薬局システム「調剤 Melphin（メルフィン）」を提供し続けています。また、薬局チェーンやドラッグストアチェーン向けの本部システム等、豊富なソリューションをご用意しています。さらに電子処方せん時代を見据え、三菱電機の高度なセキュリティー技術を活かした医療関連文書の電子化や電子処方せんの推進に寄与する「電子署名クラウドサービスMELSIGN（メルサイン）」もご用意しています。

介護については、介護記録業務の負担軽減を実現するほか、人事・シフト・就業管理などのシステムを組み合わせることで、介護・福祉現場をトータルにICT化し、最近ではわずか数クリックで正規化した記録文書を作成できる介護AI入力予測ツール「記録 NAVI（ナビ）」もご提供しています。

今後に向けた取り組みとしては、やはりデータの利活用促進が挙げられます。薬局向けではデータベースを使った服薬指導の支援強化を進めていますし、介護向けでも記録文書のデータをAIで分析し、現場のさらなる業務改善につなげる介護DXの推進を視野に入れています。また、カメラの映像をAIで解析してリアルタイムに通知するソリューション「kizkia（きづきあ）」と連携した介護サポートサービスの開発も行っています。

将来的には薬局、介護の枠を超え、医療、流通をはじめとする他の分野と組み合わせ、より広いヘルスケアソリューションをご提供することで、皆様のお困りごとの解決と社会への貢献を目指していきます。