「空港気象ドップラーライダー」外観

「空港気象ドップラーライダー」の特長

航空機の離着陸時に乱気流による事故防止のためには、空港周辺の風速や風向きを測定する必要がありますが、従来の電波を用いるレーダー装置(空港気象ドップラーレーダー)では、雨滴や雲のない晴天時は測定ができませんでした。今回受注した「空港気象ドップラーライダー」は、単一周波数のパルスレーザーを用いて大気中のちりや微粒子の動きを捉えることで、晴天時でも風速や風向きをリアルタイムに測定できます。また、高出力光アンプの搭載により、20km以上の風計測を実現するとともに、ICAO※1 推奨要件に基づいた観測距離を十分に満たしています。

  • ※1

    International Civil Aviation Organization(国際民間航空機関)
    国際民間航空に関する原則と技術を開発・制定し、その健全な発達を目的とする国際連合経済社会理事会の専門機関

受注の背景

アンリ・コアンダ国際空港では、航空機のより安全な離着陸のために、晴天時の乱気流検出用にドップラーライダーの導入が検討されていました。

当社が、2015年度から販売を開始した晴天時風観測用「空港気象ドップラーライダー」は、現在までに国内外の空港で計6台が運用中であり、これらの納入実績と高い品質が評価され、今回の受注にいたりました。

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三菱電機 ドップラーライダーシステムHP
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