受配電設備の診断に使用する劣化判定センサの外観
劣化判定センサによる絶縁物の劣化診断システム

三菱電機株式会社は、一般社団法人 日本電機工業会が主催する「第71回 電機工業技術功績者表彰」において「受配電設備の劣化診断システムの開発」が、ものづくり部門で優秀賞を受賞しました。このほか、「小型、省資源化ACサーボモータ HKシリーズの開発」が重電部門で、「長時間使用による電気代増加を抑制する霧ヶ峰FZシリーズの開発」が家電部門で優良賞を受賞しました。

ものづくり部門 優秀賞受賞案件について

 生産活動に不可欠な電力の供給障害を起こさないためには、受配電設備の劣化診断が重要です。従来の劣化診断では、設備の稼働停止や専門技術者の派遣が必要で、止められない重要な設備での劣化診断は実施できていませんでした。また、専門技術者を派遣する費用も課題となっていました。

 当社が開発した劣化診断システムは、受配電設備内に劣化判定センサを6カ月間設置し、温度・湿度等の環境データをもとに、独自に開発した診断モデルにより劣化状態を解析して、絶縁物の余寿命を推定します。これにより、設備を停止させることなく、専門技術者の派遣も不要となり、より効率的な劣化診断を実現します。また、診断費用を従来比で約50%削減できます。これらの効率的な設備運用への貢献とコスト抑制への取り組みが高く評価されました。

お客様からのお問い合わせ先

三菱電機株式会社 受配電システム製作所
受配電システム部 受配電システム計画・サービス課
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