三菱電機株式会社は、グローバル・ブレイン株式会社と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「MEイノベーションファンド」が出資する第6号案件として、画像解析技術を活用した交通違反の取り締まりサービスや、交通状況分析ソリューションを提供する米国発のスタートアップ企業、Hayden AI Technologies, Inc.(ヘイデン エーアイ テクノロジーズ:以下、Hayden AI)へ出資しました。

米国では、子どもの安全を守るためにスクールバスに関する交通規則が存在し、州によって多少異なるものの非常に厳しい罰則を設けています。例として、スクールバスが停車しSTOPの標示を出すか、点灯ライトを点滅している時は、後続車は停車して待たなければなりません。スクールバスが対向車線で停車している場合も、中央分離帯がある道路の場合を除いて、同様に停車する必要があります。

Hayden AIは、スクールバスなどの車両に搭載したカメラから取得する画像データを解析することで、交通違反を検知し、その画像とともに違反内容を即時に交通管理局に通知する取り締まりサービスを提供しています。これにより、違法駐車などの取り締まり業務の効率化と都市交通の安全確保に貢献しています。また、蓄積された画像データを活用した交通状況分析ソリューションを提供することで、都市交通の最適化を実現するプラットフォーマーとして、米国主要都市での事業展開を目指しています。

今後、当社とHayden AIは、デジタルツインを用いてリアルタイムでの画像データ収集や、再現性の高いシミュレーションを行い、現実空間で起きる可能性の高い交通事故や交通状況の変化を予測することで、都市交通の問題解決を目指します。

Hayden AI Technologies, Inc. CEO Chris Carson氏 コメント

「スクールバスなどの車両に搭載したカメラから取得する画像データを解析することで、都市交通に関するさまざまな情報を得ることができます。価値ある情報の選別により再現性の高いシミュレーションが可能となり、都市交通の最適化を実現します。」

三菱電機株式会社 常務執行役兼CDO(DX担当、ビジネスイノベーション本部長)武田聡 コメント

「Hayden AIへの出資を通じて、現実空間で計測した交通量の情報を基に、デジタルツインを実現することで、お客様が安心して生活できるまちづくり、都市交通の最適化と安全確保を目指します。」



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