2026.04.16
社員のウェルビーイング:人がいきいきと力を発揮できる文化を育む
- 写真は三菱電機アジア(MEAP) 年次ディナー&ダンスパーティー(2025年12月)
目次
重要なのは、人が最善のパフォーマンスを発揮できる環境を、いかに継続的につくり上げるか
三菱電機アジア(Mitsubishi Electric Asia Pte Ltd、以下MEAP)では、「人は支えられ、尊重され、信頼されていると感じるときに最も力を発揮できる」という明確な信念のもと、社員のウェルビーイングを大切にしている。
シンガポールに拠点を置く同社のこうした考え方は、近年、第三者による外部評価を通じて認められた。しかしそれ以上に重要なのは、この価値観が日々の実践を通じて、社員一人ひとりの働き方や人とのつながり方に反映されているということだ。
重視しているのは、受賞や評価そのものではなく、人がいきいきと働ける文化と、それを支える行動や取り組みなのである。
外部からの評価が映し出すMEAPの企業文化
2025年4月、シンガポールの主要紙である『ストレーツ・タイムズ』は、調査会社Statistaとの協業により実施した従業員調査に基づき、MEAPを「Singapore Best Employers 2025」に選出。雇用の安定性、成長機会、変化や新たな役割に直面した際のサポート体制などが高く評価された結果だ。
同年7月には、アジアの主要ニュースネットワークであるChannel NewsAsia(CNA)の「Company of Good」特集でもMEAPが紹介された。この特集では、省エネルギー・環境配慮型技術を通じたサステナビリティの推進に加え、社員、地域社会、顧客を支える取り組みなど、MEAPが事業と企業文化の両面でパーパスをどのように体現しているかが取り上げられている。こうした報道は、長期的な価値創出は社内から始まり、利益の枠を超えて広がっていくというMEAPの考え方を裏付けるものだ。
さらに同年、職場のウェルビーイングとリーダーシップに焦点を当てるシンガポール拠点の非営利団体WorkWell Leadersより、「WorkWell Leaders Awards 2025」において「Top 25 Impact Employers」の一社として表彰も受けている。この表彰は、持続的なウェルビーイングと成果を支えるリーダーシップの在り方や、全社的な取り組みが評価されたものだ。
これらの評価は、それ自体が本記事の主題ではないが、社員が日々どのように会社を感じ、どのような環境で働いているのかを理解するうえで、重要な背景を示している。
実践の中に見る「いきいきと働く」姿
1) 実践を通じて支える社員のウェルビーイング
今日、心の健康は、社員の生活の質や仕事のパフォーマンスにおいて、ますます重要な要素となり、企業は、意識啓発にとどまらず、日常の中で実際に役立つ支援や習慣づくりに注力するようになっている。
MEAPでは、単なる啓発ではなく、日々の業務に活かせる実践的な力を育むことを目的とした、メンタルウェルネス関連の活動やワークショップを実施。これらの取り組みは、社員やマネージャーがストレス管理をしつつ、互いに支え合いながら、心理的に安心して働けるチーム環境を育むための具体的なツールを提供している。
2025年10月の「メンタルウェルネス月間」には、前向きなメッセージを添えた「Stickers of Encouragement」の配布、短時間で楽しめる脳トレ企画「Mind Gym Challenge」、マインドフルネスや心の回復力をテーマとした「Mental Workout Day Workshop」など、さまざまな活動が展開された。
メンタルウェルネス月間に限らず、MEAPでは、定期的なKopi Chat(コーヒーチャット:お茶をしながらのカジュアルな対話の場)や、安全・健康に関する勉強会、四半期ごとのフルーツ配布、バイオダイバーシティ・ウォークなどを通じて、社員の安全と健康を幅広く支えている。こうした取り組みは、率直な対話や振り返り、学びの共有を促し、職場の安全や身体的健康を含むウェルビーイングが、企業文化に根付いた継続的な優先事項であることを示している。
メンタルウェルネス月間に実施された活動に参加する社員たち(2025年10月)
2) 共通の体験を通じて深まるつながり
ソーシャル・レクリエーション(S&R)活動は、社員が日常業務を超えて交流する貴重な機会を生み出すもの。バドミントンやボウリングといったスポーツイベント、季節行事や節目のお祝い、年次ディナー&ダンスパーティー、隔年で実施される社員旅行、ファミリーデーなど、こうした様々なイベントで一緒に何かを体験する機会は、部門や職種を越えて人と人とを結びつける。信頼関係を育み、組織としての一体感を深めるうえで、重要な役割を果たしている。
バードパラダイス&レインフォレスト・ワイルド・アジアで開催されたMEAPファミリーデーイベント(2025年9月)
上段左: MEAP年次ボウリング大会(2026年1月)上段右:隔年開催の社員旅行(台湾・佛光山仏陀紀念館、2024年)下段左: 中秋節を祝うイベント(2025年10月); 下段右: ドリアン・フェスタ(2025年7月)
3) 職場を越えた社会への貢献
MEAPでは、社員がボランティア活動などを通じて地域社会を支援することにも積極的だ。同社のCSR活動は、「慈善」「教育」「環境」の3つの柱を軸に展開されており、意義と実効性を重視した取り組みが行われている。こうした活動は、社会への貢献が、インクルーシブ(包摂的)で意義ある職場文化を築くうえで欠かせない要素であるという考えを体現している。
MEAPのCSR活動に参加する社員たち。 職場を越え、地域社会への貢献を大切にしている
4) 大切なことに、大切な時間を
仕事の外にある時間も社員のウェルビーイングの一部であるとの考えから、MEAPでは月に一度「Eat With Your Family Day」を設けている。毎月1回、金曜日に社員が1時間早く退社し、家族や大切な人と過ごす時間を確保できるようにする取り組みで、健全なワークライフバランスと、個人を支える人間関係こそが、持続的な成果と長期的なウェルビーイングには欠かせないという企業の信念を反映している。
なぜ「継続」が重要なのか
ウェルビーイングが力強く根付く会社の文化は、一度きりの施策によって築かれるものではない。社員が長期にわたって実感でき、信頼できる一貫した取り組みによって形づくられるものだ。「Singapore Best Employers 2025」は社員からの推薦を基にした評価であり、社内における信頼と共感の重要性を示している。また、WorkWell Leadersの「Top 25 Impact Employers」は、社員のウェルビーイングと組織の成果を支える日々の実践やリーダーシップの在り方を評価するものだ。これらの視点は共通して、「思いやりが可視化され、文化として根付き、継続されるときに、人は最も力を発揮する」というメッセージを伝えている。
これからに向けて
ウェルビーイングと企業文化は、常に進化し続けるものだ。MEAPは今後も社員の声に耳を傾け、取り組みを磨き続けていく。実践性を重視した施策の継続、チームやリーダー層の育成、そして社員体験の向上につながる指標の把握が、今後の重点領域である。
人がいきいきと働くとき、その影響は自然と組織の枠を超えて広がります。顧客はそれを感じ、パートナーはそれを見て、地域社会もまた恩恵を受ける。MEAPはこれからも、社員一人ひとりが力を発揮できる文化を育み続けていく。
- 掲載されている情報は、2026年4月時点のものです。
制作: Our Stories編集チーム