保護猫たちへより良い暮らしを— 台湾三菱電機の猫保護施設での取り組み

2026.02.26

保護猫たちへより良い暮らしを— 台湾三菱電機の猫保護施設での取り組み

野良猫たちに安心できる居場所を

野良猫たちに安心できる居場所を

近年、台湾では新たに登録される犬・猫の数が新生児数を上回り、ペットは「家族の一員」として暮らしの中でますます大切な存在となっている。一方で、さまざまな事情により保護を必要とする野良猫も多く、ボランティアの支援によって支えられている現場が数多く存在する。こうした背景の中、特に都市部の多頭飼育環境では、限られた室内空間の中で、清潔で快適な生活環境を維持することが大きな課題となっている。
人とペットがともに快適に過ごせる生活空間の実現を目指し、台湾三菱電機は2021年から、台湾北部の桃園市にある「新屋猫舍」(Xinwu Cat Shelter)と連携し、保護猫施設の室内環境改善に取り組んでいる。本取り組みでは、猫たちとそれを支える人々が、より安心して過ごせる環境づくりを目指している。

新屋猫舍について

新屋猫舍は、負傷猫、捨てられた猫、子猫などの保護を目的とした非営利施設で、すべてボランティアによって運営されている。施設では、猫たちにとって安全で清潔、かつ安心できる一時的な居場所を提供するとともに、「購入よりも、迎え入れ」という考え方を広める活動を行っている。
多くのボランティアが日々清掃や餌やり、猫の健康管理などを担いながら、猫たちが新しい家族と出会うまでの時間を、できるだけ穏やかに過ごせるよう支えている。

新屋猫舍について
 猫たちの健康を支える空気環境

猫たちの健康を支える空気環境

猫は人と比べて鼻毛がほとんどなく、空気中の粉塵や微粒子を十分にろ過することができない。そのため、細かなほこりやアレルゲンなどの影響を受けやすく、長期的には、くしゃみや鼻水、鼻炎、喘息などの呼吸器系の不調につながる可能性もある。

たとえ室内で窓を閉め切っていたとしても、人の出入りによって外部の汚染物質が持ち込まれるため、換気が難しい環境では空気環境の管理が特に重要になる。ボランティアの間でも、猫たちの健康を守るうえで、空気の質は見過ごせない要素として認識されていた。

導入後の変化と現場の声

この取り組みでは、施設の現場条件を踏まえ、省スペースで手入れが簡単な三菱電機「ヘルスエアー」循環ファンを設置した。ボランティアからは、室内にたまるほこりや猫の抜け毛が減少し、全体的に空気が清潔に感じられるようになったとの声が寄せられた。100匹以上の猫が生活する環境においても、臭いが大幅に軽減されたことが実感されている。

稼働前のにおい指数 稼働前のにおい指数
稼働2.5時間後のにおい指数 稼働2.5時間後のにおい指数
設置後2週間の集塵効果 設置後2週間の集塵効果

また、定期的に施設を訪問している提携獣医師からも、「他の多頭飼育施設と比べても、室内の空気が清潔で、訪問時にほとんど臭いを感じない」との評価があった。こうした変化は、猫たちだけでなく、日々ケアにあたるボランティアにとっても、より快適な環境づくりにつながっている。
空気が清潔になることで、来訪者は臭いや環境ストレスを気にすることなく、より落ち着いた気持ちで猫たちと向き合えるようになった。こうした環境の変化により、猫たちの魅力がより伝わりやすくなり、結果として譲渡の機会を広げることにもつながっている。

講座講師として来訪する獣医師 講座講師として来訪する獣医師

設備支援にとどまらない取り組み

2021年以来、台湾三菱電機は新屋猫舍に対し、循環ファンをはじめ、冷蔵庫、除湿機、ロスナイなど、さまざまな設備の寄付を行ってきた。さらに、計12回にわたり猫の飼育に関する講座を共同開催した。講座ではボランティアや獣医師が、猫の行動特性、日常の食事、健康管理や病気に関する知識を紹介した。こうした活動を通じて、野良猫を迎える前に必要な理解を深めてもらうこと、あわせて猫との暮らしに向いているかを確認する機会を提供することを目指している。
台湾三菱電機は、今後も技術や製品の提供にとどまらず、社会全体で動物福祉への理解を深め、人と動物がより良い関係を築ける社会づくりに貢献していく。

猫の飼育に関する講座 猫の飼育に関する講座

制作: Our Stories編集チーム

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