技術系 1984年入社(学部卒) 教員学部 小島邦子 先端技術総合研究所 映像入出力技術部 投写ディスプレイ技術グループ グループマネージャー 設計・開発・技術管理技術系 1984年入社(学部卒)  教員学部 小島邦子 先端技術総合研究所 映像入出力技術部 投写ディスプレイ技術グループ グループマネージャー 設計・開発・技術管理

技術系 1984年入社(学部卒)

教員学部

小島邦子

先端技術総合研究所 映像入出力技術部
投写ディスプレイ技術グループ グループマネージャー
設計・開発・技術管理

※記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。

たくさんの人に
この色を届けたい。 強い思いが実現した
世界初。

誰も製品化を実現できなかった、家庭用レーザーTV。

2005年。私たちは、レーザーのテレビをつくる研究をはじめていました。ピュアで鮮やかな色を再現したければ、レーザーの光を使えばいい。光の3原色である赤、緑、青のレーザーを光源にすれば、通常の液晶テレビに比べて約2倍もの鮮やかな色が再現できる。究極の色再現範囲を持っていると言われていたのです。その事実は、研究者なら誰もが分かっていることでした。けれどレーザーは、ディスプレイとしてはとても扱いにくいデバイス。「レーザーTV」は世界中の誰も製品化を成功させられなかった、夢のテレビだったのです。

私は光学設計を担当し、試作を繰り返しました。レーザーの光は直進性が高いため、映像として見たときにギラギラして、画質としてあまり好まれない現象をひき起こすという難題があったのです。レーザーの光を抑えて安定させる。それが、開発の最初から最後まで取り組んだテーマであり、製品化できるかどうかの鍵でした。できたかなと思っても、試作が進むとまた問題が起こる。その繰り返しでしたが、映像が圧倒的に美しいので、私自身も「どうしても世の中に出したい。たくさんの人に、この色を見てほしい」という強い思いでのぞみました。人がきれいだと思う色。おいしそうだと感じる色にたどりつくまで、ただ数値を調べるのではなく、私たちの目で見て最終判断をしていきました。

誰も製品化を実現できなかった、家庭用レーザーTV。

世界のみなさん。はじめまして。

このプロジェクトには、アメリカの技術チームも参加しました。基礎部分は日本チームでつくり、最終的な製造開発は、アメリカで行われました。製品化が近づくと、私たちもアメリカへ行きました。そして2008年。ようやく私たちは、世界で初めて(※)「レーザーTV」の製品化に成功したのです。まずアメリカで65インチを発売。迫力のあるきれいな絵を出せるテレビなので、大きいところで勝負しました。アメリカでも日本でも、メディアに取り上げられ、大きな賞もいただきました。2010年には、国内初となる75インチの「レーザーTV」も売り出しました。(※2008年10月28日現在 三菱電機調べ)

世界のみなさん。はじめまして。世界のみなさん。はじめまして。

製品化するまで、やり遂げること。

レーザーTVは、ひとつの大きなステップアップになりましたが、その技術を応用した新しい開発もすでにはじめています。三菱電機には、本当にいろいろな専門家がいます。研究や開発を進める中で困ったことが起こっても、会社の中を探せば助けてくれる人が見つかる。それはすごいことだなと思います。これからも、今までにない三菱ブランドを製品化するまでやり遂げることが私の目標であり、チーム全体の目標です。自分の携わった製品がお店に並んでいるのを見るのは、すごくうれしいことです。大ヒットしてくれれば、言うことないですね。

製品化するまで、やり遂げること。製品化するまで、やり遂げること。

バリバリ働くタイプじゃないけれど。

重い荷物は男性が持ってくれる。三菱電機に男女の区別があるとすればそのくらいです。自由な社風。それでも、一人目の子どもを授かった時は、悩んだ末に上司に「辞めます」と言いました。でも返ってきた言葉は「続けてみたら?」その言葉に後押しされ、子育てと仕事に励んだ日々。今では二人の子どもも大きくなりました。私は人の前に立ってぐいぐい引っ張れるような、バリバリ働くタイプではありません。そんな私を見て後輩の女性たちには「小島さんができるなら私にもできる」と思って欲しい。自分を大事にしながら仕事を続けていける。あのとき、辞めなくて本当によかった。


小島 邦子5年後の目標 人にも地球にも優しい社会を 小島 邦子

Career Profile

1984年 入社
電子商品開発研究所(現先端技術総合研究所の前身)へ配属。電子回路の解析ツール開発を担当。
1991年
育児休職。翌年復職。
1996年
育児休職。翌年復職。
2000年
映像入出力技術部 オプトメカニズムグループへ異動。
プロジェクター及びプロジェクションTVの光学設計、スクリーン設計業務を担当。
2008年
光学設計を担当した家庭用レーザーTVを、世界で初めて製品化。
2010年
グループマネージャーに任命される。グループの統括業務を担当。
2014年
オプトメカニズム技術部 部長に任命。
2019年
メカトロニクス技術部門の主管技師長に就任。デザイン研究所の未来イノベーションセンターインキュベーショングループを兼務。

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