技術系 2001年入社 電子工学専攻 小西良明 情報技術総合研究所 光通信技術部 設計・開発・技術管理技術系 2001年入社 電子工学専攻 小西良明 情報技術総合研究所 光通信技術部 設計・開発・技術管理

技術系 2001年入社

電子工学専攻

小西良明

情報技術総合研究所
光通信技術部
設計・開発・技術管理

※記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。

光海底ケーブル
システムで
大陸間を夢のスピードで
つないでいます。

世界の舞台に立ったときは、
胸がふるえました。

大学時代の研究テーマは、光ファイバーを利用したセンサー。研究をしていくうちに、光ファイバーを使ったシステムに興味を持ち、社会に出てもそこをスタートラインにしたいと思いました。

配属されたのは、神奈川県の大船にある情報技術総合研究所の光通信部。2001年当時に研究開発が盛んであった、光ネットワーク内で光のまま信号をいろいろな目的地に振り分ける「光クロスコネクト」の研究が、会社での仕事のスタートになりました。時間を見つけてSDHやOTNなどの光通信規格も積極的に勉強し、数年後からは10GbE/OTNといった高速光通信を実現するための通信方式を専門分野として、その検証のためFPGA/LSIや基板の開発にも携わりました。

そのほか、メーカー数社で先行開発した通信装置を持ち寄り、相互接続試験を行ったり、40Gbpsの光通信を数十キロ範囲で行う通信装置の開発は、商用化にも成功。また2006年の国際学会では、投稿した論文のユニークな回路実現方法を評価されて採択され、世界の光通信の専門家が集う場で発表しました。計算機に利用されていた、回路を圧縮するアルゴリズムを光通信の技術に適用することで、回路を100分の1のサイズにする「差動符号化」の論文が採択されたのです。英語での発表は緊張しましたが、自分の論文を他の研究者が認めてリファレンスとして利用してもらえるのは、素直によろこべるものでした。

世界の舞台に立ったときは、胸がふるえました。

40Gbpsの光通信で6,000キロをつなぐ。

様々な技術の開発にかかわってきた私ですが、2010年転機が訪れました。コミュニケーション・ネットワーク製作所へ異動になり、光海底ケーブルシステムのプロジェクト業務に携わることになったのです。現在は40Gbpsの光通信を、大西洋側と太平洋側で通すプロジェクトに参加し、その中でも私は主に光トランスポンダと呼ばれる陸上端局装置の設計・開発・検証に携わっています。海底ケーブル通信の性質上、装置を納める先の大半は海外の局舎。私はまだ経験はないのですが、システム導入時の現地調整では、大西洋を挟んでヨーロッパ側とアメリカ側で連絡を取り合いながら、光トランスポンダの調整を行うという、非常にスケールの大きい仕事です。

40Gbpsの光通信で6,000キロをつなぐ。40Gbpsの光通信で6,000キロをつなぐ。

数十センチの基板を、みんなでつくりあげる。

30年の耐久性を求められる光海底ケーブルシステム。それほどの品質を保ちながら、大洋を挟んだ大陸間で高速かつ大容量のデータをやりとりするシステムの開発には、専門家である仲間たちと協力することが必要です。仕様やシステムを決める人、ソフトウエア・ハードウエアを設計する人、信頼性や品質、製造を担う人、それぞれがその専門性をつくして課題を一つひとつ解決し、50cmほどの基板の中に約6,000点もの部品を集積していくのです。そして、試験を行い評価された装置は海外へ運ばれ、太平洋や大西洋で通信されている国際電話やインターネット通信を担うことになります。自分の足跡を何らかのかたちで世の中に残し、そのかたちを確かに誰かが利用し、役に立てている。それが、この仕事の醍醐味だと思います。

数十センチの基板を、みんなでつくりあげる。数十センチの基板を、みんなでつくりあげる。

ひとつの夢が叶うとすぐに次の夢がはじまる。

半導体の技術は、日進月歩で進んでいます。ついこの間まで40Gbpsは夢のスピードでしたが、今ではもう世界の標準になりつつあります。そして、また次の夢である100Gbpsが控えています。その技術をものにすることは、開発者としては大変なことであり、また喜びでもあります。これからは、まず海外でのシステム導入を経験して力をつけ、いろいろなかたちで会社に貢献したいと思っています。広い視野を持ち、単純に技術的に優れているものを選べばよいということだけでなく、それがコストや生産性、アプリケーションに至るまでどのような影響を及ぼすのかを見極め、何が最善かを判断し、実行していけるようになりたいと考えています。

ひとつの夢が叶うとすぐに次の夢がはじまる。ひとつの夢が叶うとすぐに次の夢がはじまる。

小西 良明5年後の目標 仕事で関わるより多くの相手と、同僚や上司といった身近な関係から、取引先や発注先といった大きな関係に至るまで、Win-Winの関係を築き、長く続けられる人材になることが目標です。

Career Profile

2001年 入社
情報・通信分野の研究を行う、情報技術総合研究所に配属。光通信部のフォトニックネットワークチームにて、光クロスコネクターの研究をスタート。その後、高速光通信を実現するための通信方式を専門分野とし、その検証のためLSIや通信装置の開発に携わる。さらに40Gbpsの速度で数十キロメートルの距離をやりとりできる通信装置の開発、学会への参加を通じた研究活動を行う。
2010年
通信のインフラを開発する、コミュニケーション・ネットワーク製作所のコアメトロシステム部へ異動。陸上端局装置の設計・開発を中心に、光海底ケーブル通信のプロジェクト業務を担当。
2012年
情報技術総合研究所に異動。
2017年
独立研究開発法人 情報通信研究機構へ出向。
2018年
出向解除。通信技術部ネットワーク信号処理グループの専任に任命。

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