技術系 2010年入社 航空宇宙工学専攻 佐藤 真帆 通信機製作所 インフラ情報システム部 設計・開発・技術管理技術系 2010年入社 航空宇宙工学専攻 佐藤 真帆 通信機製作所 インフラ情報システム部 設計・開発・技術管理

技術系 2010年入社

航空宇宙工学専攻

佐藤真帆

通信機製作所
インフラ情報システム部
設計・開発・技術管理

※記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。

世界最大級の超大型光学赤外線望遠鏡の開発。
2020年以降の完成を目指し、
数カ国がかかわる壮大な
プロジェクトに携わる。


空や宇宙への憧れが、今の仕事にたどり着いたきっかけ。

父の影響で小さい頃から空や宇宙が好きで、科学雑誌を読んだり、空の写真集を見たりしていました。大学では、航空宇宙工学を専攻。ロケットの燃焼シミュレーションなどの研究に取り組むとともに、グライダー部にも所属しており、私は安全に飛行するために気象状況を分析する係でした。そんな縁もあって、就職活動の際、気象レーダーやライダー(光を用いて風や雲の分布を測定する装置)の最先端技術に三菱電機が取り組んでいることを知り、興味を持ったのが入社を志望したきっかけです。

就職活動当時、鎌倉製作所で働いていた大学の先輩と話す機会があり、いきいきと前向きに活躍していることが感じられたのも魅力的でした。実際に入社してみて、職場の風通しが良く、上司や先輩とも話しやすい環境だと実感しています。若手の意見でも方向性が間違っていなければくみ取ってもらえ、男女の区別なく、社員それぞれの個性を発揮して成長できる会社です。

空や宇宙への憧れが、今の仕事にたどり着いたきっかけ。

30メートル口径の超大型望遠鏡の輸送・組立計画を策定。

入社以来、国内外の気象レーダーおよび観測処理装置のプロジェクトに携わっていた私は、2014年から国立天文台がかかわる超大型光学赤外線望遠鏡プロジェクトの担当になりました。

ハワイのすばる望遠鏡の近くに設置される計画の超大型望遠鏡は、30メートル口径で重さ2,000トン、部品数は40万点以上と世界最大級の規模を誇り、完成、初観測は2020年以降という長い歳月を要するプロジェクトです。私はプロジェクトエンジニアとして、輸送・組立の計画策定、サブシステムの調達、研究所との開発作業を行っています。三菱電機にとっても国立天文台にとっても前例のない初めての開発案件のため、山積する課題に対して試行錯誤を重ねています。正直、どこから手をつけたらいいか悩むこともありますが、そのときは早めに周囲に相談し、無理をしないよう心がけています。一人の仕事が止まってしまうと、結局はメンバー全員に迷惑をかけてしまうことになりかねません。社内外を問わずまめに相談して、知恵を出し合いながら着実に業務を進めています。

輸送一つとっても、国内で仮組みしてから船でハワイへ送り、港から山頂への道のりにおいて大型構造物をどうやって輸送するか」「現地住民や環境に配慮しながら、効率よく組立に投入するにはどうすべきか」など、さまざまな課題があります。パーツを複数に分割して輸送できればベストですが、中には精度を保つ関係で絶対に分割できない大きなパーツもあります。そのため、機械設計や品質管理部門などと連携し、部品・パーツの設計段階から調整を行っています。

協力会社や現地当局など、かかわるスタッフは総勢200〜300人規模のビッグプロジェクト。しかも、複数の国と機関が協力し合っているため、物事を一歩進めるのも簡単ではありませんが、最前線の宇宙観測装置にかかわっているという誇りを感じながら、日々、数々の難題解決に向け、関係者の方々とともに奮闘しています。

30メートル口径の超大型望遠鏡の輸送・組立計画を策定。30メートル口径の超大型望遠鏡の輸送・組立計画を策定。

英語必須の国際協力プロジェクト。常識は一度捨てる覚悟で。

数カ国がかかわる国際協力プロジェクトという性格上、英語は必須。客先仕様書が英語だったり、協力メーカーへの指示書を英語で作成したり、英語のプレゼンを聴講したりと、高い英語力が求められます。私自身はスキルアップのために、土日や平日の仕事帰りに英会話教室に通ったり、社内の英語教室を活用したりして、日々勉強しています。

国際業務を進めていると外国の方との意識の違いに戸惑うことがあります。国内外の気象レーダーや観測処理装置のプロジェクトに携わっていたとき、私たちがお正月に一斉に休みを取ろうとすると、外国の取引先は「どうして一斉に休むんだ。業務が滞るじゃないか」と理解できない様子でした。「日本人は真面目で勤勉」というイメージがあり、お正月やお盆に一斉に休みを取る日本の習慣が奇異に感じられたようです。結局、そのときは社内で調整し、順番で休みを取ることになりました。また、海外の協力会社に、日本人同士の感覚で「だいたい分かってもらえるだろう」と解析を依頼した際、期待にそぐわないアウトプットが提出されたこともありました。これを教訓として、今は日本の常識を忘れて1から10まで丁寧に説明し、コミュニケーションを密に取りながら業務を進めるよう心がけています。

英語必須の国際協力プロジェクト。常識は一度捨てる覚悟で。英語必須の国際協力プロジェクト。常識は一度捨てる覚悟で。

科学の歴史が変わる瞬間に立ち会う。

輸送・組立の計画策定以外にも、望遠鏡の像がぶれないための、微振動の観測性能への影響評価や開発において、研究所との調整を進めています。大型であり、試作品を用いて実験できるものではないため、できる限り設計段階で仕様を詰めてから実機での調整に臨みます。それだけに、さまざまな難題を乗り越え、開発が一歩前進したときには大きな喜びと達成感を覚えます。

より広い視野で観測できるすばる望遠鏡で観測対象を絞り、続いて、新しい超大型光学赤外線望遠鏡でより詳細な観測を行うことで、地球外生命体の発見や宇宙の始まりの解明を可能にする、そんな壮大な国際プロジェクト。そこに携われるのは非常に名誉なこと。2020年以降の完成を目指して、やるべきことはまだまだ数多く、時間が足りないと焦ることもありますが、科学の歴史が変わる瞬間に立ち会えることが、今から待ち遠しくて仕方ありません。

科学の歴史が変わる瞬間に立ち会う。

佐藤 真帆5年後の目標 長期プロジェクトの成功に向かって一歩ずつ着実に。 佐藤 真帆

Career Profile

2010年
入社。通信機製作所に配属。国内・海外の気象レーダーおよび観測処理装置のプロジェクトに携わる。
2014年
超大型光学赤外線望遠鏡プロジェクトで、輸送・組立計画やサブシステムの調達などを担当。

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