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大型望遠鏡 なゆた

なゆた

西はりま天文台公園にある巨大望遠鏡「なゆた」

直径2mの主鏡を持つ望遠鏡「なゆた」は、日本最大の光学望遠鏡であり、撮像素子などを使わず、自分の目で直接宇宙を見ることが出来る世界で最大の天体望遠鏡です。三菱電機が設計・製造を手がけたこの望遠鏡は、操作性にも優れているため、高度な天体観測が出来る機器でありながら、一般公開もされているという、世界でも類をみない望遠鏡です。
100億光年先の光を集め、目に見える光にする光学技術
望遠鏡の光学性能はどれだけ細かいものが見えるかという「分解能」と、いかに多くの光を集めるかという「集光力」で決まります。この性能に大きくかかわるのが望遠鏡全体の光学設計と、主鏡の精度。「なゆた」は2mの鏡の表明を40ナノメートルの精度で研磨。これは例えて言えば、オーストラリア大陸をまっ平らにならし、その凹凸を10cm以内に抑えるようなもの。この高精度な主鏡などから構成される光学系を観測中も最適な状態に保つことで、眼視では約100億光年先まで、特殊な機器を使えば更に遠くの天体まで観測することが可能になりました。
極めて高い追尾精度を実現する超繊細な駆動制御
「なゆた」は一般公開の施設として、多くの人が気軽に観測が出来るように、見たい天体と観測方法を入力すれば、コンピュータ制御によって、その天体を捉えることが出来ます。観測中に、地球の自転などによって刻々と位置を変えてゆく天体を自動追尾するシステムも装備。このシステムは水平方向に回転する軸と高さ方向に回転する軸の2軸を使い、捉えた天体を約0.00014度という極めて高い精度で、ピンポイントで追尾します。三菱電機は、方位・高度2つの軸の駆動制御を極限まで高めることによって、このシステムを実現しました。
レーダやアンテナ技術の蓄積を天体観測に応用
はるか遠い天体から届くわずかな光を捉えるこの光学望遠鏡の技術は、宇宙からの電波を受信する大型アンテナの技術を応用・発展させたものです。三菱電機は、長野県野辺山にある世界最大のミリ波望遠鏡や、人工衛星と通信する衛星通信アンテナなどで、高い技術と実績を持っています。それらの技術を駆使して、ハワイにある世界最大級、主鏡8.2mの望遠鏡「すばる」も手がけてきました。三菱電機はこれからも、衛星通信、アンテナ、レーダなどの技術の蓄積を活かし、宇宙の神秘の探求に挑戦し続けてゆきます。
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