お知らせ

トルコサット出荷記念式典

2014年1月8日、三菱電機鎌倉製作所にて、「通信衛星『TURKSAT-4A(トルコサット4A)』出荷記念式典 」がトルコ共和国のレジェップ・タイップ・エルドアン首相ご臨席のもと、行われました。三菱電機は2011年3月にトルコ国営衛星通信会社であるTurksat(トルコサット)社から2機の通信衛星「TURKSAT-4A」および「TURKSAT-4B」を受注しており、その1機目であるTURKSAT-4Aは、2014年2月15日にカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。

エルドアン首相「日本との宇宙事業の今後の発展を期待」

出荷記念プレートを手にするTurksat社のダルバイ社長、トルコのエルドアン首相、三菱電機山西社長(左から)

出荷記念プレートを手にするTurksat社のダルバイ社長、トルコのエルドアン首相、三菱電機山西社長(左から)

式典には、エルドアン首相の他にトルコ政府閣僚、Turksat社のオズカン・ダルバイ社長、三菱電機下村節宏取締役会長、山西健一郎執行役社長らが列席しました。
エルドアン首相は「日本と行ってきた共同作業の大きな成果により、トルコの衛星通信能力が3倍に増え、通信範囲も従来のヨーロッパやアジア諸国に加えてアフリカ大陸にも広がります。また今回の衛星開発は、日本の知識や経験をトルコに伝えるという点でも重要な意味がありました。トルコ人エンジニアが日本で技術教育を受けており、今後トルコ国内の衛星作りに貢献してくれます。三菱電機の協力に心より感謝し、日本との宇宙技術開発事業がますます発展するよう期待しています。」と話しました。
山西社長は「衛星が無事に打ち上がって、トルコの通信インフラに貢献し、利用して頂けるよう心から願っています」と述べました。トルコは2018年までに人工衛星を自国で製造することを目標にしており、段階的に人工衛星の国内生産の割合を増やそうとしています。山西社長は「現在製造が進められているTURKSAT-4Bやその後に計画されている衛星プログラムを推進し、トルコと益々強固な関係を築いていきたい」と話しています。
TURKSAT-4Aの製造完了を祝うとともにプロジェクトの成功を記念して、エルドアン首相、ダルバイ社長、山西社長の3名が出荷記念プレートにサインしました。

Turksat社は過去5機の衛星をすべて欧州メーカーから調達していました。TURKSAT-4A/4Bは、三菱電機の標準衛星バス「DS2000」の高い品質と実績が評価され、DS2000として9機目/10機目の受注(当時)となりました(累積計15機受注)。式典に先立って、エルドアン首相は鎌倉製作所内をご視察され、人工衛星に使われる太陽電池パネルや軽量アンテナなどを実際に手に取りながら、興味深くご覧になっていました。